【テニス】シングルバックハンドがかっこいい

日差しが暖かくなった4月、テニス界ではATP1000 モンテカルロ・マスターズが開催。3月に20歳の誕生日を迎えたロレンツォ・ムゼッティが躍進していた。上位シードを倒し2戦2勝。16回戦に進んだ。

13日、ATPランキング9位のフェリクス・オジェ・アリアシム(カナダ)と対戦したムゼッティ。試合は積極的にオープンコートを狙うプレーで相手を動かしドロップやクロスでウィナーを決め勝利を手繰り寄せた。

しかしスタッツを見ればアンフォーストエラーは17対20、ウィナーの数20対21と互角だった。差が出たのはサーブ得点率。1stサーブ得点率で4ポイント、2ndサーブ得点率で13ポイント勝り、サーブゲームの巧みさがムゼッティの勝利の要因と言えるだろう。前述したオープンコートを狙うプレーに加えて、効果的だったのはサイドラインへのクロスで、相手をコート外へ押し出し効果的にポイントを獲得した。試合の組み立てで戦うプレーは美しいウィナーを生み出す。観戦して楽しいテニスは多くの人にも見てほしい。

ムゼッティはモナコ在住。地元モンテカルロの大会は思い入れも強く、試合を見れば多くのファンに愛され、皆が会場に足を運んでいることがよくわかる。テニスファンの一人として、モナコの人々と同じ気持ちでイタリアの新星を応援したい。


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