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M&Aは全てオーダーメイド【M&A日記】

M&Aに決まった型はない。
そもそもM&Aという言葉は総称に過ぎないので、型は作りようがない。

M&Aするというのは、運動すると言っているようなもので、サッカーをしたのかテニスをしたのか、ジムに行ったのかなどそれだけでは何も分からないように、M&Aもそれだけでは何も分からない。
また、サッカーをしたと言っても、一人で練習したのか、11人制サッカーをしたのか、フットサルなのか。
フットサルだとしても、フットサルコートなのかビーチなのか。
この運動に例えた事例はとても分かりにくい気もするが、M&Aもこのように掘り下げていくことで、全体像が初めて見えてくるのだ。

例えば株を譲渡したのであれば、株式譲渡をしたということになる。
単に保有している会社の株を譲渡しただけで全て完結すればそこまでだが、

・会社で所有していた自宅はどうするのか?
・一部の事業は譲渡せずに別会社に移して残すことにした場合はどうするのか?
・社長は譲渡後も引退せずに経営を続けたい場合はどうするのか?
・取引先との契約を保持するためにはどうしたらよいか?
・実現したいことを実現できる選択肢の中で、もっとも税負担の少ないやり方はなんだろうか?

このように売主側の希望をもとに、M&Aを具体的な手法、スキームへと落とし込んでいく。
そうすると、じゃあそのためには何をしないといけないのかが明確になってくる。

ということは、売主の希望次第で、それを実現するためにやるべきことは都度都度異なってくるので、必然としてM&A会社の動きはオーダーメイドにならざるを得ない。

譲渡のご相談を頂くときに、「こういうことはできるのだろうか?」というご質問をよく頂く。
回答としては、「できないことは基本的に無いので、それを条件として買収企業を探していきましょう。しかし、内容によってはそれを受け入れてもらうハードルが高くなることもあり、その場合にはお相手ごとにその落としどころを相談していきましょう」、という感じ。

ご希望の内容によっては、弁護士や公認会計士など、高度な専門知識を保有する方にも参画してもらって動いたりする。

ということなので、基本的にM&Aは全てオーダーメイドでお作りするので、大抵のことはできるものだと思ってご相談頂ければと思う。

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