見出し画像

データを持っている会社は売りやすい【M&A日記】

利益を増やすにはどうしたら良いか。
売上を増やすか、コストを減らせば良い。
利益=売上−コスト、なのでそうなる。

私が得意とする飲食業界で深ぼりしてみる。

売上を増やすには?と考えると、売上=客数×客単価、なので客数を増やすか、単価を上げるか、となる。

じゃあ客数を増やすとなると、客数=新規客+リピーターとなるとので、新規客を増やすか、リピーターの来店回数を増やすか、となる。

新規客を増やすとなると、新規客の来店動機は、通りすがり、紹介、食べログなどにまた分けられる。
その中で何処に資源投下することで、最も効率良く売上を増やせるか、を考えて実行する。

ここまで読むと分かるが、これはデータありきの判断。
売上を管理していない会社はないが、客数と客単価というと管理していない会社は意外なほどに多い。

データを持っていない会社が売上を上げようとした時に、じゃあWEB媒体への広告宣伝費を増やそうとかやると、目が当てられないほどに滑ったりする。
データに基づいた自社の課題や強みを踏まえて、適切な対策を講じれば、少なからず反響は出る。
施策の質によって変わるので、必ずしも期待通りにはいかないかもしれないが、思うようにいかなかったり期待以上にうまくいったりを繰り返すのがビジネス。
データがないと真っ暗闇の中で進むべき道を決めるようなもので、データの質と量は道を照らす光の質と量を決める。

ということなので、データのない会社の場合、譲りうける側からすると、自分たちが何をすればもっと良くなるのかが見えづらい。

データが豊富な会社であれば、それを持ってしてこの会社はどこに課題を抱えていて、こうすれば伸びるので、是非とも貴社の強みで補完してもらって、成長させて欲しい、という提案ができる。

例えばIT系の会社はこういうデータ取りと分析が得意のようなイメージはないだろうか。
でもそれは彼らがそれを当たり前にやっているというだけで、サービス業であっても製造業であっても、データが有効なのは変わらない。

できていないと言う方は、税理士などにもうまく力を借りながら、データ取りと活用を是非進めて頂きたい。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?