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「凄いなぁ」と思ってしまったらそこで試合終了ですよ

書籍のご紹介から。

とても面白かった。
ユニコンを創業して約2年、今後どのようなことにチャレンジしていこうかを考えることが多い日々。
選択肢を考える上での知識を与えてもらった。

本の著者は、東大→ゴールドマンサックス、金利トレーダーという仕事で16年活躍された田内学さんという方。
お金について考え続けてきた方が、「お金とは」の説明を通じて社会の仕組みを分解してくれている内容。
なるほどと思う内容が多いと思うので、是非気になる方は読んでみてほしい。

今回書きたかったのはこの本のことではない。
40歳にして驚くことに、自身にとても多くの可能性を感じられるにようになっている。
世の中の仕組みってそんなに難しくないんだなと分かるようになってきたから。
それについて共有してみる。

私は環境に恵まれたこともあり、同級生や元同僚たちには「すごい」人間がたくさんいる。
上場企業や立派な会社の経営者やら、世界的なテック企業の要職を務める人やら、金融業界で大金を稼いでいる人やら、「社会的に成功している」と一般的に捉えられるような人間がゴロゴロいる。
そんな彼らを見て、「凄いなぁ」と思っていた。

しかし、この「凄いなぁ」という言葉は、何をやっているのかが良く分かっていないがために、その社会的に成功しているという結果だけを見て出ている言葉だということに気が付いた。

気付くきっかけはいくつかある。
アポイント間を歩いて移動することが多い私。
歩きながらポッドキャストで歴史やら科学やら宇宙やらのことを聞いてる。
私が積極的に勉強してこなかったことが、今になって何故か面白くて仕方ない。
学生時代は耳に栓をしてしまっていたようなことが面白いと思うし、そういうことだったのね、と理解が深まっていくと、そんな難しいことでもなかったんだなと気付いた。

あるいは、12年前から始めたM&Aの仕事もきっかけとして大きい。
何億も利益を出している優秀な経営者や、上場企業の経営者、ファンドの方々という社会的に成功している方々と一緒に仕事をすることが多くなった。
凄いなぁと思っていた方々と仕事するにつれ、彼らの仕事を理解できている自分に気づく。
そういうことをしてたのか、そういう仕組みだったのか、と。

実際にもしそれを仕事とした場合、一線級で高い成果を出すためには、相応の能力が必要になる。
「理解した」と「できる」とは全く別物。
一線級になれないと意味ないし、そのために必要な能力を習得できるか?を考えると、今後何をしていこうかと考えたときに、各選択肢に優先順位付けができる。

こんな感じで、魅力的に見える自社・自分としての今後の色々な選択肢を、具体的に検討することができるようになってきた感じがある。
誤解を恐れずに言えば、凄いなぁと思って自分とは縁のないものと決めつけていた「凄い」仕事は、たいていがやってやれないこともないな、と感じるようになってきた。
また、経営者の立場としては、必ずしも能力を自分で習得する必要はなく、それを持つ人間と一緒にやれば良いとも考えられる。

冒頭に紹介した本は、お金と社会の繋がりについて、その仕組みをわかりやすく説明してくれている。
日銀がどうこうという話になると、凄いなぁと同じようにシャッターを下ろしてしまうようなところがあるが、理解すればそんなに難しいことでもないということに気づかせてくれる。

「凄いなぁ」という言葉は、そのコトに対して扉を閉めてしまう作業に近しい。
凄いなぁと思ったことについては、それを理解しようとすれば、実は自分にとっても一つの選択肢になりうることに気付けるはず。

そんなことを思いながら、冒頭の本なんかの影響も受けながら、自社・自身としての更なる発展を目指していく次第。

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