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隣で勤め先が買収された人とその知人が話していた【M&A日記】

居酒屋で知人と食事していた時に、隣のテーブルに30~40代と思われる男性4人組が、自分の会社がもし買収されたら、という話をしていた。
聞き耳を立てていた訳ではないが、近いし声も大きいし、興味ない話ではないので、どうしても耳に入ってきてしまった。

言葉遣いから恐らく同級生などの集まりで、それぞれ違う会社で働いている印象。
内1人の会社が買収されたここ何年かで買収されたようで、その体験談を語っていた。

・会社はガラッと変わったけど、自分にとっては良い変化だった
・成果と責任の所在が明確になり、ロクに仕事をしていなかったような役職者たちは転職していった
・仕事をちゃんと評価してもらえるようになり、昇給・昇格もわかりやすく、自分の待遇はだいぶ変わった

というような話。
結構給料上がったそう。
M&Aに携わる身としては前向きな話で良かった。

そして、それを聞いていた他の3人は、もし自分の会社が買収されたら、という仮定で各々の思いを話していた。

「俺の会社も買収される可能性あるし、そうなったときに余計な人材と思われないように頑張らないとな~」
「転職市場に出たらすぐ欲しがってもらえるような人材になっておきたいよね、辞めたくなるかもしれないし」
「新しい社長次第だよな、別に今の社長が大好きというわけでもないけど」

なんていう話だったと思う。
年齢が30~40代ということもあるのか、建設的な話をされていて、こういう人たちなら買収されても大丈夫だろうな、と思った。

今現在の自身の仕事ぶり、能力、実績などにどれだけ自信を持てるかで受け止め方はだいぶ変わるのだと思う。

会社が買収されれば少なからず変化は絶対ある。
買収した側としてはもっと成長させたいということなので、アクセルを踏もうとするだろう。
自分に自信を持っていたり、前向きな人間であれば、そういう環境に変わることで自身の待遇改善や、より大きな仕事ができるかもしれなかったり、成長体験ができるかもしれないと捉える。
一方で、ぶら下がり型になってしまっていたような人にとっては、望まない方向に会社が変わってしまう可能性が高い。

買収側から「あなたがいないと困る」と言われるような人材でさえあれば、買収されることに対して特に構える必要は実はない。
私にとって良い環境にしてくれるならこれまで以上に頑張るし、そうでないなら引く手あまたなので転職します、というぐらいの姿勢でいればよいかと思っている。

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