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譲渡相談ラッシュ【M&A日記】

昨年末に譲渡相談ラッシュとも言えるぐらい、多くの譲渡相談を頂いた。

当社は大変ありがたいことに100%紹介で成り立っている。
大手を筆頭に多くの同業者が膨大な販促費をかけるのに対して、当社の広告宣伝費は0円だ。

ご紹介者の8割型は過去にM&Aのお手伝いをさせて頂いた経営者、残り2割は提携する飲食関係の企業から、という感じ。

さて、表題の通り、昨年末に譲渡相談が相次いだ。
年末はお預かりした膨大な資料に目を通して、対象会社への理解を深めることに時間の大半を費やした。

既に支援中の企業も含めると10社ぐらいの数値を頭に入れていくので、まぁ頭がおかしくなりそうだった。
1社ずつ、頂いた資料から数値を拾って整理し、評価的な意味合いでの理解と、特徴や強みという意味合いでの数値理解を進めていく。

進めていくにつれ、数字がどの会社の数字だったのかが分からなくなったりして、都度確認しながら、以降の混乱を防ぐために資料上で整理していった。

こんなことは、仕事を頂く上では当たり前のこととして、今回書きたかったことは、「殆どの経営者が譲渡を選択肢として持つようになっている」ということ。

11年前に私がこの業界に入った時とはもはや比べ物にならないぐらい、会社を譲渡するということが殆どの経営者の頭の中に入った。

まだ、取り敢えずは選択肢とできるように勉強しておくという程度の経営者も多いものの、間も無くそれが具体的に選択肢として扱われるようになっていくと思われる。

なので、M&A市場は今後少なくとも5年はより一層伸びていくと断言できる。

M&A市場が成長し続けている一番の要因は、「選択肢化」だ。

経営者の高齢化が進んで、後継者不在の会社がM&Aするようになったことが要因と思われがち。

それはもちろんそうなのだが、じゃあ会社を売っている経営者は皆高齢者かというと全くそんなことはなく、むしろ私がお手伝いする経営者は40〜50代の方ばかり。

データがないのでなんとも言えないが、公務員の定年65歳以上の方を高齢者と呼ぶとして、譲渡した会社の経営者にしめる、高齢経営者の割合は半分とか、あるいはもしかするとそれ以下ぐらいではないだろう。

それぐらい、年齢に限らず、会社の譲渡を多くの経営者が選択肢として捉えるようになってきている。

今年もはじまったが、譲渡相談ラッシュは続きそう。
しっかり体制整えて、ご期待に応えられるようにしていく。

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