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訪問歯科のつくり方 Vol.2

ナカハマデンタルが出来るまで

どうも、代表 マエダイオリです。
ナカハマデンタルは、代表の私と歯科医師の院長 ナカハマ アヤの夫婦2名で立ち上げました。
開業に至るまでの経緯や、これまでの工夫やトラブルなどをコチラで記載していきます。
私たちの想いや歴史を知って頂けたり、訪問歯科の立ち上げを検討している先生のヒントになると嬉しいです。
当院スタッフも知らないマル秘エピソードも出てくるかもしれません!

なぜ訪問歯科診療は拡がっていないのか?

一般的に訪問歯科診療の認知度は低く、看板の科目には記載があっても周知されていないことがほとんどです。
通院が困難で困っている高齢者・障がい者等の方はたくさんいるはず。
なにか落とし穴があるのでは。。。。
代表 マエダが、なぜ市場に訪問歯科診療は拡がっていないのか、なぜ特化した医院が増えないのか、歯科医師の先生方にお話を聞いて調査・分析しました。
※コチラはマエダ独自の私見の為、参考程度にご覧ください。歯科医師会会報のアンケート調査でも類似した結果が出ているので、大きく的外れではないと思います。

1.保険請求のやり方がわからない。

訪問歯科診療は、介護保険を使用するので保険請求が一般歯科とは少し違います。
勉強するにも教材も少なく難しそう、何より診療で忙しくて時間がない!
専門業者に外注する場合も費用が発生してしまいます。

2.集患ができない。

現状、訪問診療を実施している歯科医院では、通院が困難になってしまった元患者さま、外来患者さまのご家族、お付き合いのある施設等への訪問が多いそうです。
一般的な歯科医院が新規開院した場合、自然流入は建物や看板を見て近所の方にご来院頂けるパターンが王道です。
外出が困難な訪問診療の患者さまには、上記の集患方法が通用しません。
広告に関しても、保険ルールの院から半径16km圏内の通院困難者に向けて、とターゲットを絞るとなると有効的な手法がないそうです。

3.訪問診療専用の道具が必要。

訪問診療で施設やご自宅で治療する際に、専用の医療機器が必要です。
一般歯科の医療機器と比較すると、一つ一つはそこまで高いものではないのですが、全てを揃えると250万円以上必要になります。(一般的な医療機器はウン百万〜一千万円がザラです。。。)
訪問診療を実施している歯科医院でも、半数以上はポータブルユニットを持っていないようです。(マエダ調べなので、あくまで体感ですが)
どこまで患者さまが来るかわからない訪問歯科診療に、追加で200万強の投資は難しいのだと思います。

4.訪問診療よりも、興味がある技術を磨きたい。

とくに若手歯科医師にとって、審美歯科や矯正歯科等はキラキラとした花形で、訪問歯科診療は日陰のイメージがあるようです。
「社会的意義や必要性は知っているけど、自身の興味がある分野で技術を磨きたい。」
難関の国家試験を潜り抜けて歯科医師になった方々なので、その気持ちはすごく分かります。
寂しいですが、しょうがないことですね。
やっぱりやる気が大事です。
訪問歯科の開業が少ないのは、この課題が大きいかも。

ナカハマデンタル開業を決意

調査の結果あぶり出された4項目は、わたし等にとっては課題にならないモノばかりでした。
院長 ナカハマは訪問診療の技術も保険請求の経験があり、代表 マエダは元 営業マンで集患には自信がありました。
訪問診療専門の医療機器も、一般歯科を開業することを考えると頑張って払えない金額ではないです。
これはやるしかない!
とはいえ、何からやればいいのかわからない。。。
手探りでの訪問歯科開業が始まりました。

訪問歯科診療 ナカハマデンタル
三重県津市にある訪問診療に特化した歯科医院。すべての人に歯科診療を届ける為に、新しい歯科医院のカタチを模索してます。
https://www.nakahama-dental.com/