『白い巨塔』(2003)を観た
唐沢寿明版の『白い巨塔』(2003)を久々に観た。やはりこれこそ日本ドラマ史上の最高峰をなす作品だろうと思った。もちろんテレビドラマに不可避の陳腐さやツッコミどころというのはあり、とりわけ第3話にて賄賂として用いられる絵画の異様な下手さ(あのような代物で喜ぶ夫人会の連中のバカさ加減の描写としては相応しいかもしれない)や、大学側の弁護士として登場する弁護士(及川光博)の漫画じみた悪人ぶりなどは頂けないにせよ、全体的には抑制の効いたシリアスな雰囲気で統一されており、大学病院とい