![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148303452/rectangle_large_type_2_3f337564533014f82c91babc26ee178d.jpeg?width=1200)
神は「沈黙」されているのか?隠れキリシタンの悲劇を描く衝撃作🌟遠藤周作の『沈黙』②
いつも私の記事をご覧くださり、ありがとうございます🌸
定期購読マガジン「仲川光🌸文学入門①近代文学」、7月度第6回を公開させていただきます。
この記事がいいな!と思った方、続きが読みたいと思った方は、ぜひ定期購読マガジンの方をご検討くださいね。↓↓
※単体の有料記事だと250円。
※定期購読マガジンですと1ヵ月980円。(週2回ほど発信)
※継続購読であれば、圧倒的に定期購読マガジンがお得です🌸
※定期マガジンに加入すれば、その月の記事がずっと読めますが、加入しないと、その月の記事は読めなくなってしまいます💦
7月分の購入を検討されている方は、お早めにどうぞ💖
7月第2作目には、遠藤周作の小説、『沈黙』を取り上げます。
近代文学じゃなくて現代文学じゃない?と思った方!
まあ、良いではないですか🤣🌸笑
『沈黙』は遠藤周作によるキリスト教文学の金字塔。
長崎の隠れキリシタンの迫害・棄教を扱っており、宗教的にも議論の分かれるテーマです。
2016年には、映画界の巨匠、マーティン・スコセッシ監督によって映画化され、世界的に知られる作品となりました。
【参考】
共作小説「白い春~君に贈る歌~」にも、「死」や「神」について思いを馳せる場面が出てきます🌸
どうぞよろしくお願い致します!
共作小説「白い春」全編まとめはこちら!↓↓
「沈黙」
―神の「沈黙」という命題に問いを投げかけた、キリスト教文学の金字塔
![](https://assets.st-note.com/img/1721749535139-FGRhcggHua.jpg?width=1200)
遠藤周作(1923~1996)
東京府(東京都)生まれ。小説家。
父の転勤で、幼児期を満州で過ごす。
十歳の時、両親が離婚。
母と日本に帰国し、神戸に住む。
十二歳のとき、キリスト教の洗礼を受ける。
洗礼名はポール。
1948年、慶應義塾大学文学部仏文学科を卒業。
1950年、戦後初の留学生として、フランス・リヨン大学大学院に入学。
1955年、『白い人』で芥川賞を受賞。
1966年、『沈黙』で谷崎潤一郎賞を受賞。
代表作品:『白い人』『沈黙』『イエスの生涯』『侍』『深い河』など
【書き出し】
ローマ教会に一つの報告がもたらされた。
ポルトガルのイエズス会が日本に派遣していたクリストヴァン・フェレイラ神父が長崎で「穴吊り」の拷問をうけ、棄教を誓ったというのである。
この教父は日本にいること二十数年、地区長という最高の重職にあり、司祭と信徒を統率してきた長老である。
【名言】
神は本当にいるのか。
この国は沼地だ。
「主よ、あなたは今こそ沈黙を破るべきだ」
踏むがいい。踏むがいい。お前たちに踏まれるために、私は存在しているのだ。(踏み絵)
※あらすじ(前編)は、第1回目をご覧ください♪↓↓
【あらすじ】(後編)
ロドリゴは窪地の小屋に入れられた。
そこでポルトガル語の通訳から、ロドリゴが棄教しなければ切支丹の百姓が拷問に遭うこと、フェレイラもイノウエによって棄教させられたこと、
フェレイラは現在、日本人名を与えられ、結婚して長崎に邸を持っていることなどを告げられた。
その夕方、ロドリゴは牢を移された。
道中、何度もキチジローの姿を見た。
長崎の郊外にある牢に入れられたロドリゴは、そこで基督に思いを馳せ、信徒の囚人らとともに祈りを唱和したり、告悔を聞いたりして過ごした。
ある夜、ロドリゴは、自分を見つめる基督の顔を感じた。
ロドリゴが「主よ、あなたは我々をこれ以上、放っておかれないでしょうね」と囁くと、「私はお前たちを見棄てはせぬ」という答えが聞こえたような気がした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?