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共作小説【白い春~君に贈る歌~】第2章「海を眺めていた」③


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〈詩〉【帰る場所】



帰り道 瞬く星の光

君の涙を照らした あの頃


どんな言葉も いらないから

どうか僕のそばにいてくれないか


たしかにそう聞こえたよ

君の心の悲鳴が 時を超えて胸を貫く


消えない過去に 怯えた日々

影を消す場所を 探してるね


そんなの すぐに分かるよ

影を消すには 愛で包めばいい


たしかな愛を感じたなら

そこが 君の帰る場所


言葉なんていらない

心のそばに 寄り添うだけで

愛を感じられるかな


そうだよ ここが帰る場所

陽だまりのような 居場所になりたい 

君が 二度と苦しまないように



帰り道 空を眺めていた

君が空を憎んだ あの頃


空も 憎まれてびっくりよ

気づかれなくても 見守っているのに


星は いつだって瞬いているのに

眩しすぎると嘆く君へ


どのくらいの光なら 受け入れてくれるの 

あなたに 心地よい光もあるはず


どんな言葉も いらないから

どうか僕のそばにいてくれないか


たしかにそう聞こえたよ

今でもずっと そう思ってるね


重苦しい闇を背負い 抱えきれずに涙した

まっすぐな瞳の君へ 


凍りついた心を 溶かすような

ふんわり温まる光が いいんだね


信じられる存在に 

生きてて良かったと 思える人になりたい


満たされるために 生まれてきたなら

ありったけの愛で 満たしたい


探していた 帰り道

光は ここにあるよ


どんな時も 君を照らし続ける

瞬く星の光になりたい


涙を拭い 歩き出すために

心に寄り添う光になりたい


帰る場所を 見つけてほしいから


どこにも行かないよ

ずっとそばにいるよ


あなたがそう望むかぎり

私はいつだって あなたの光になりたい



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