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【月刊お気楽フリーランス論 sidestory#9】お酒を飲んで記憶をなくすヤツに併走するということ。

株式会社ケロジャパンの吉河です。お酒は嗜んだり嗜まなかったりです。よろしくお願いいたします。

中川を知る人にとっては周知の事実ですが、中川は結構な酒飲み(ほぼビール)さん。よくそれだけ飲めるなあと感心するほど、気持ちよく最初から最後までビールを飲みます。時々グレープフルーツサワーを飲んでたりすると、「調子悪い…?」と思うくらい。胃がどこか異次元につながっていて、飲んだそばからどこかに排出されていってるのではないかと私は思っています。

そんな中川と机を並べて仕事をしていると、途中で、ふと気配が消えることがあります。

おっ? と思って恐る恐る隣を見ると、明らかにガソリン切れのへろへろりーんな中川。ビールの補充タイムです。しかし、日中はまだ仕事をするためのエネルギーたるビールですが、仕事を終えた夜は気分も解放。ベロンベロンになるまで飲み続け、延々電車に乗っていて「ココドコ?」状態になったり、路上で爆睡したりといった逸話は事欠くことがありません。

そして中川は、飲んでいる最中に言われたことは、一度眠ってしまうとリセットされてしまう。そのため、「今言ったこと、俺にメールしておいて」必ず私同報で、が鉄則です。覚えていられない前提なら、外部に協力を仰ぐしかない、というわけです。

そう、自分ができることと苦手なことを自覚して、対処法をとるのは仕事をするうえでのライフハック。いつだったか、「だって吉河さんにメールしてくれてないことを、俺が覚えているわけないじゃん」とボヤいたのには笑いましたが、片方が覚えていられないなら、片方が覚えているしかない。2人で会社をやってるんだから、どっちかができればいいのです。

ともあれ私が大酒飲みで、お酒がないとやってられないタイプじゃなくて良かったのかもしれません。私だって毎日たくさんお酒飲んで、いろんなこと忘れたいもん!とかいうタイプだったら、目も当てられない。

というより、私はお酒を飲んで記憶を飛ばせる人が羨ましい、と思うことがしばしばあるタイプなんです本当は! 

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しこたま飲んで、ウプッてなりながら帰宅してリバって、二日酔いどころか三日酔いになっても、完全に記憶が飛んではいない(たぶん)。目がまわりながらトイレに行ったことも、タクシーに乗ったことも、家に帰ってヨレヨレになりながら靴を脱いだことも、しっかり覚えているんです。

朝起きたら「ココドコ?」はありません。「ちゃんとベッドに入ってる、私がんばったー!」と思うことはあれど、です。だから、グデングデンのパーになれる中川が、ちょっぴり羨ましい。

あ、でも中川の前で飲んだことはほぼないので、中川がこれを読んだら「え、吉河さんって飲むの?」とか言われてしまいそう。別に遠慮してたとかそういうことではまったくなくて、中川がいつでもどこでも飲める(飲みたい)人だとしたら、私はお酒がなくてもいいタイプっていうだけです。

お酒を飲んでも飲まなくてもあんまりテンションは変わらない(勘違い?)し、飲むんだったら次の日のこととか、どうやって帰るかとか、まったく気にせず飲みたい。あと私、ビールだけ飲めないんだ、中川とちょうどよく真逆なんだな。このあたりの、「タイプが真逆」というのはなかなか面白いところかなと思いますが、…閑話休題。

社長が飲んだくれていて、私は平気なのかという向きもあるかもしれませんが、中川は、お酒を飲むことで仕事につながる人間関係の幅を広げていく人間なので、お酒を飲むのも仕事の一環。それで仕事が気持ちよくできるのであれば、好きな時に飲みに行けばいいというのが私のスタンスです。

ただし、当たり前ですが仕事相手、人に迷惑をかけちゃダメ。体を壊すのもNG。基本的に私は、仕事に支障がないんだったら何も気にならない、以上それがすべてで、中川もそうなんじゃないかな。

「今言ったこと、俺にメールしておいて、吉河同報で」も、いろいろ痛い目にあったからこその防衛術。年に一回、人間ドックに引きずっていくのも美味しくビールを飲むためです。

そうそう、大事なプレゼンの前に、中川が誰かとビールを飲んでからやって来て、めっちゃくちゃ酒臭かった時には、私の顔も「……( ̄ー ̄)」ってなったことがありました。それを見て、慌ててフリスクを買いに行った中川が、「オレ、今日喋らないようにする」とかしおらしく言ったから、思わず吹いちゃったけど、いやプレゼンやねん!話さなあかんねん!って。プレゼンは無事通って、結果オーライで良かったけどね!

あとさ、最近はもうないけど、昔はその場にいた人の言葉なんかに「アレッ?」って違和感のスイッチが入っちゃうと、お酒飲んでても突然帰っちゃったりしてたよねえ。

そんで次の日、「オレやらかしちゃったよ…どうしよう」みたいな電話かけてきたこともあったけど、大丈夫、お酒飲んでないマンがこっそり「気にしないでおけです、マジで」ってその場にいた人たちに言ってあります、そんなことだろうと思って。

けど、その私の言葉をそこにいた人たちが信じてくれるのは、中川が常日頃私のことを信頼してくれていると公言してるからに他ならないよね、ってこと。あれ、何言ってるのかわかんなくなってきたけど、一緒に仕事をする人のタイプを知ることは大切で、それに応じた行動を自分もとるって話かなあ。た、たぶん。

(-次回#10は、12月14日(月)更新予定です-)

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随時、吉河が裏話を挟みます。こちらは無料! 「あの時、裏ではこういうことが……」ケロジャパン秘話が盛りだくさん。サイドストーリーもお楽しみいただければと思います。

フリーになってから19年、ネットニュース編集を始めてから14年、本が売れてから11年、そして会社をY嬢こと吉河と始めてから10年。一旦の総…

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