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アメリカに助けられた日本

GHQは関節統治体制の礎を築いた

GHQは民主化によって日本を弱体化させる政策をとった。
直接統治もできただろう、力で押さえつけることもできただろう。
しかし、そうしなかった。

優しさではない。これはしっかりと考えられた対策だ。

天皇を処刑しなかったことやその後も、天皇家を残したことにも理由がある。

敗戦国であれば、分割統治だって考えられただろう。天文学的な賠償金だってあったはずだ。しかし、そうはしなかった。それは、第一次世界大戦のドイツに対する賠償が、結果として第二次世界大戦の引き金にもなったことは、わかっていたのではないだろうか?

民主化による弱体化、そして、間接統治。これが、当時の最適解だったのだる。

CIAが55年体制の一助を担った

戦後の混乱の中で、共産主義と資本主義のせめぎ合いが日本で巻き起こっていた。中国、ロシアに囲まれ、アメリカの支配を受ける日本。国内は大混乱。国の方向性も定まらないまま、政治や社会情勢は不安定だった。

1954年の結成前から自民党はCIAの支援を受けていた。

アメリカとしては、日本に社会党政権が樹立されるのをどうしても防ぎたかった。せっかく勝ち取った属国を、共産主義に染まってしまうことによって政治を乗っ取られることを防ごうとした。

共産主義は、耳あたりの良い理想主義であることは、間違いないが、その当時としては、共産主義こそが人々の幸せと信じている人も多かった。
宗教みたいだ。この戦後の動乱期には、多くの新興宗教が誕生している。

戦時中は、戦犯として逮捕されていた宗教家も出所したりしていた。

先行きが不安で、社会が不安定な状況下では、人は何かにすがりたいものだ。

自民党以外の政党が政治を担うことは、この先もないだろう。
一時期、民主党政権が樹立されたが、瞬く間に消えた。

日本のマスメディアは、シビアンコントロールし放題。統治に不都合なものは、民意によって排除させることが使命。資本主義の合理性の中では、合理的な選択こそが正義だ。
正しい情報などは伝える必要はない。

統治の仕方が主だっていないので、誰も気づきはしない。
ちょっと賢しい人だけが、気づいてはいるが。

戦後の経済成長はアメリカによるもの

アメリカとの関係性を逆手に取って、アメリカにものを売る事によって日本は経済復興を行ってきた。アメリカもその状況を後押しした。しかし、その結果、アメリカが疲弊してしまった。

日本を立て直すことを目的としていたアメリカだったが、米ソ冷戦もあり、朝鮮や、ベトナムなどの代理戦争がアメリカを苦しくしていった。

アメリカは世界一の経済大国まで上り詰めたが、同時に日本も世界第二位の経済大国までになった。これは、確実にアメリカのおかげだ。
アメリカについていった結果もたらされた恩恵である。

そしてバブルが生まれた。

経済的発展を遂げた日本だったが、アメリカはその状況をよく思っていなかった。

アメリカは、常に想定敵を作っている。米ソ冷戦もその構造の中にあった。敵がいることで安心しているようにも思えるが、アメリカの的になり得る力を持った国などは、そうそう出てこない。

日本が、世界第二位の経済大国になり、ソ連が崩壊した直後、日本が次のターゲットにされた。その結果、バブルは崩壊し、30年もの間経済成長ができない国になってしまった。

中国の台頭が、日本を救う

アメリカに目をつけられると、潰される。今、中国で起こっていることもそうした状況のようにも思える。中国が力をつけすぎた。だから、アメリカの想定敵として、考えられるようになった。

日本は、30年もの間経済発展がなく、労働収益性だけで資本主義を乗り切ろうとした愚かな人たちばかりだ。

資本主義と言っているのだから、資本を持たなければ収益性は上がるはずはない。しかし、学校ではそんなことは教えない。そもそも、先生が実体経済を知らない。

少し、日本に光が見えてきたのは、日本で半導体の製造が進められるからだ。これは、中国を危険視するアメリカが中国の半導体購入に制限をかける様になってきているからだ。しかし、半導体需要はAIの登場によって、ますます伸びている。誰がその需要を賄うのか?
それが、日本になる。

すでに、九州や北海道で工場新設が進められている。しかも、新設に当たっては国の補助が出る。国策として半導体製造を後押しすることになっている。

実は、その昔日本はシリコンアイランドと言われるほど半導体製造が盛んだった。30年前になる。しかし、アメリカからストップがかかったため、半導体製造が中国や台湾に拠点を移さざるを得なかった。そして、中国や台湾の半導体急激に伸びて、世界の半導体の半分以上はこの二国によって製造されている。

元々、製造が得意な日本だから、半導体製造においても力を発揮できるだろう。

ただ、そんな昔に作っていたものが、今の最新の半導体技術として使えるの?と思う人もいるかも知れない。日本では半導体を製造するための製造機を作るメーカーや半導体の品質をチェックする機械を作るメーカー、半導体の設計だけを行うメーカーなどが存在する。そして、それらのメーカーは最新の設備を業界に提供し続けているのだ。

製造する機械を作っているわけだから、他国よりも国内のほうが何かと便利ではないだろうか?

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