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土偶とノリ

小代焼中平窯の西川です。
今回の記事は土偶に関する思いつきです(^^)

過去を紐解く場合、専門家が学術的に
真面目に研究することが最も重要だと思います。


私自身の歴史への向き合い方としましても、
「誠実に向き合うべきである」と常々考えています。

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ただ、
1%でも良いので「ノリの可能性」も頭の中に入れておいた方が良いのではないかと言うお話です。



土偶の話


縄文時代は文字がありませんでしたので
「土偶を作った意味は?
なぜこの形?この模様なの?」

という内容は推測するしかないんですね。

当時の気候や食生活から推測したり。
出土状況を詳しく調べたり。
他の地域の、似たような生活をしている人々の信仰を参考にしたり。


・土偶に描いてある線は妊娠線であり、妊婦を表している。

・地母神信仰と同じような信仰があって、五穀豊穣を願った。


最近では
・土偶の顔は縄文人が食べていた木の実をかたどっている。
という説(説?主張?)も。

新説なので真偽のほどは分かりません。



あと、…土偶の説の件で…詳しくは言いませんが、
「最初から自分に都合の良いストーリーを作り、そこに沿った資料しか集めない」
ということをしないように、自分自身気を付けていこうと思います。



ノリの可能性



真面目な研究が最もメインになるべきとは思っていますが、
「実は深い意味はないんじゃないか?」という可能性もちょっと感じていまして…。

あ、もちろんすべての土偶がそうだとは思っていませんよ!




というのも、当時の土偶作った縄文人って、
学者的な思考回路を持った上で、土偶作りに臨んでいたわけじゃないと思う
んですよね。


私は制作していく時にちゃんと模様を考える場合もあるんですが、
その場の思いつきで模様を入れて、その結果が良ければ次も同じ模様を入れることも多いんです。

もしくは模様入れていく過程でテンション上がって、必要以上に模様を入れることもあります。



特定の模様や形が流行する時に、

「この模様カッコイイじゃん!次も同じの作ろう!」
とか
「君が作った土偶めっちゃいいから、僕も真似するよ!」

というその場のノリでデザインが流行した可能性も捨てきれないなと思った次第です。




それと、同時にもう一つ思いついたのは

私が子供の頃に遊んでいた
「ソフビのウルトラマン」
とかが、仮にそのままの形で1万年後に発見されたら、

1万年後の考古学者にメチャクチャ深読みされるだろうな~と(^^)



~今から1万年後~

「この像は1万年前の古代人が信仰した神の姿である。
神のデザインは『人と人ならざる者』の中間の姿で表現されている。

数多く作るためにソフトビニールという素材で制作されている。
これは各家庭ごとにこの像を安置し、広く信仰されていたことの証拠である。

当時の気象状況は地質調査の結果、自然災害が多発したことが推定されている。

1万年前の古代人は荒ぶる自然を、この神が鎮めてくれることを願い祈っていた。」


みたいな学説が主流になるんじゃないかなと想像して、一人で「フフっ」てなりました(^^)




今回の話は「私の考えが正しい」と言いたいわけじゃなくて、
「あんまり触れられていないけど、可能性は0じゃないよね?」っていうお話でした。


2023年7月6日(木) 西川智成

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