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どうでもいい話-いいかげん-

どうでもいい話。

今回は「いいかげん」という言葉について。
会話で、いいかげん、というと雑、投げやり、おざなり、無責任、でたらめ、というような否定的な意味で使われることが多い。
しかし、良い加減、と文字で書くと、ちょうどよい、その状況に適したもの、というような肯定的な意味に感じられる。
なかなか不思議なことだ。

調べてみると、いいかげん、でも、良い加減、でも肯定的な意味だったり否定的な意味だったり両方出てきたりするので本当のところはよくわからない。
ちなみに、好い加減、とも書くようでこちらは、ほどほどのところでやめておく、というような意味が主に出てくる。(いいかげん、良い加減、と同じような意味も出てくる)
というか言葉の意味というのは変わっていくものなのでその過渡期ということかもしれない。

40年生きてきて実際に言葉の意味や使い方が変わっていくのを実感することが何度もある。
流行り言葉ならまだしも教科書に書いてあったり授業で教えられたことが変わったと聞いたときにはなかなか驚いたものだ。
印象的だったのは「重複」の読み。
僕が習ったときは「ちょうふく」が正解で「じゅうふく」は間違いだったはず。
今は両方正解になったらしい。
あからさまに間違いだったものが正解になったという話を聞いたのはこれが初めてだったような。

と思っていたけど調べてみたら「じゅうふく」読みもけっこう歴史が古い。
もしかしたら僕が習った先生が年配の方で「じゅうふく」を認めない派閥の人だったのかもしれない。

もうひとつは、「確信犯」の意味。
本来は政治的、思想的、宗教的信念などから正しいことだと確信して行われる犯罪、という意味。
だが今は、悪いことだとわかっていてあえて悪いことをやること、というような意味で使われることが多く、その意味でも認められるようになったらしい。

確信犯という言葉はわりと日常的に使われる言葉なので、その使い方は本来の意味じゃないけどね、と内心よく思いつつも、いちいち指摘していたら埒が明かないので(もやっとしつつ)スルーしていたが、後者の意味でも認められるようになったと聞いてすっきりしたようなそうでもないような。

上の「じゅうふく」もそうだが誤用がだんだん市民権を獲得して最終的に辞書に載るようになったりするのはなかなか面白い。


あまりまとまらなかったので最後にどうでもよさそうな鳩の写真を載せておきます。

というわけで今日はここまで。

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