aiko【ハニーメモリー】歌詞考察

久々の投稿です
今回は歌詞考察回です

aikoさんの新曲ハニーメモリーについて、書いていきます
理由は単純に、一聴した瞬間にただただすげえなこれ・・・
と思ったからです

自分はHSPなので、他人より繊細かもしれないし、いやそんな深読み必要ないでしょって思う方もいるかもしれませんが、自分なりの解釈です
解釈をする前に、主人公設定を考えておくと想像しやすいかもです
一番シンプルな考えとして
①付き合って３・４年したカップル
②長年付き合った夫婦

この二つかなと思います
どちらでもおｋだと思います
ではいってみましょう

まずは歌詞を張っておきます
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
思いっきり泣いて泣いても未練は流れ落ちない
君がいないと味がしないんだ

いつも悪いなって思ってたよ　
夜明け前に帰ると洗面所だけ電気が付いてた　
ごめんね でも素直になれなかった

繰り返してきた春に僕はいつの日からか
隣にいる君じゃなく違う花食べた

思いっきり泣いて泣いても未練は流れ落ちず
今年の桜は誰と見たの　
最近はおとなしく家に帰ってるよ　
君がいないと味がしないんだ

「心臓は５個あったらいいな　入れ替えたらあなたの前でずっと笑ってられるわ」
ほんとに・・・僕は粉々になった

涙が出そうになって指で塞ぐ仕草は　
僕への想い透明にする準備だった

なんとなく続いてく問題も時が経ち　
朝陽が溶かすよと軽く見てた　
ガラスは割れたまま　愛しの君は君のまま　
綺麗で笑ってて　戻れないんだ

思いっきり泣いて泣いても未練は流れ落ちない　
今年の桜は誰と見たの　
最近はおとなしく家に帰ってるよ　
君がいないと味がしないんだ

いつも悪いなって思ってたよ　
夜明け前に帰ると洗面所だけ電気が付いてた　
ごめんね　でも素直になれなかった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

はい。といった感じですね。
メロディはaiko節全開の曲です
表紙は８分の６拍子という割と変わった拍子です
よくこんな変わった拍子でこんな風に歌えるなぁ・・・というのがまず
素直な感想です

では、考察をしていきたいと思います

この曲の名前【ハニーメモリー】
これがまず味噌ですよね
単純に直訳思考すると【甘い思い出】となるんでしょうか
この歌詞を甘い思い出と受け取るリスナーは少なそうですが・・ｗ

冒頭はこんなフレーズから始まりますね
「思いっきり泣いて泣いても未練は流れ落ちない
君がいないと味がしないんだ」

もうこの一瞬で、失恋の歌なのかな？という風に感じ取れます
自分も一聴した時にそう思いました
泣いても泣いても、自分がしたことや思い出に未練が消えていかない事は人間には沢山ありますよね
長く生きていればいるほど、そう思うことは多いだろうし、自分も過去にしてしまった色々な過ちを後悔したりすることもありますし

君がいないと味がしないんだ
というのは本当にその通りで、今までずっと一緒にいた大切な人や存在が、いなくなった時は本当に食べ物の味がしなくて、そもそも食べる気も失せてしまうし、そういう事を歌っている気がします

Aメロのフレーズにいってみましょう
「いつも悪いなって思ってたよ　
夜明け前に帰ると洗面所だけ電気が付いてた　
ごめんね でも素直になれなかった」

ここで、主人公が夜明け前に同棲している家に帰っていたという事がわかりますよね
洗面所だけ電気が付いてた
というフレーズをどう解釈するかによってここの感じ方は変わる気がするんですよね
というのも、洗面所だけ電気が付いてたというのは、待ってた側の優しさを描いていると取れますし
他は真っ暗で相手は呆れてもう寝てしまっているとも取れます

ごめんね　でも素直になれなかったと歌っているという歌詞には日常を感じます
日常のいろんな瞬間で、言えなかったありがとうや、おかえり。そういったちょっとずつの感謝や大切な言葉を伝えられなかったのかなと思います

次のフレーズです
「繰り返してきた春に僕はいつの日からか
隣にいる君じゃなく違う花食べた」

これはこの曲の中でなぜこうなったか全てが分かる歌詞です
繰り返してきた春というフレーズから少なくともこの主人公たちは何回か春を超えるくらいは一緒に過ごしていたことが分かりますよね

ただ、隣にいる君じゃなく違う花食べた
これは、まぎれもなく浮気や不倫、相手への裏切りを表現している気がしますよね
というよりそういう風に解釈するのが一番自然ですしね

そしてサビのフレーズです
「思いっきり泣いて泣いても未練は流れ落ちず
今年の桜は誰と見たの　
最近はおとなしく家に帰ってるよ　
君がいないと味がしないんだ」

ここで切なさMAXです
歌っている事は割とシンプルです
冒頭と同じフレーズが来た後に
今年の桜は誰と見たの？
このセリフのような歌詞は恐らく主人公が相手に聴いているんだと思います
なぜなら、自分は違う花（浮気相手）と桜を見に行ってしまった
後悔からこんな言葉を吐きます
最近はおとなしく家に帰ってるよ
と
ただもう、遅いですよね
最近やっとおとなしく家に帰ってるけど、もう遅いよね
それは２番の歌詞から分かっていきます

【「心臓は５個あったらいいな　入れ替えたらあなたの前でずっと笑ってられるわ」
ほんとに・・・僕は粉々になった】

これが２番冒頭の歌詞です
これが割と解釈によると思いますが、これは相手側の意見だと思うんです
主人公では無く相手が歌っている気がします

あなたみたいないつどこにいってしまう人と一緒にいると
心臓がいくつあってもたりないよ
だから一つ心臓がダメになる度に入れ替えたらなんとかあなたの前で笑ってられるわ
っていう意味なのかなって思います
不安にさせることを沢山してきたんでしょうね
ほんとに僕は粉々になったということは
心臓はやっぱり１個しかなくて、耐えきれなかったって事を表現しているのかなと思います

次です
「涙が出そうになって指で塞ぐ仕草は
僕への想い透明にする準備だった」

ここで、主人公に場面は戻ります
この表現力がaikoさんの真骨頂だと思うんですよね

想いが透明ってなんだろうって思いますが、恋をしているときって色々感情が動きますよね
当然大好きでずっと一緒にいたいなって時は華やかな色を持っていますし、それでも人間同士で喧嘩してしまった時も、色が透明になるわけではなく、黒色や赤色激しい色で、なんでこうなんだ！と相手への色がきっと常にあると思うんです

この僕への思い透明にする準備だった
という表現は、もはや感情としては０ですよって意味なのかなって思います
白紙とかではないです。もう上から色を塗ろうにも塗ることも出来ない
まっさらな感情になってしまうということなのかなと

涙が出そうになって指で塞ぐ仕草
この行動には
ダメだダメだ。この人と一緒にいたらきっと自分はダメだよね。うん。前を向いて次に行かないとね。
という信念が見えるんです
だって泣いてしまえば楽なのに、あえて泣かずに見せてるんですから
もうあなたの前で泣いて、あなたに助けてもらわなくても生きていけるよ
という表現なのかなって思います

次です
「なんとなく続いてく問題も時が経ち　
朝陽が溶かすよと軽く見てた　
ガラスは割れたまま　愛しの君は君のまま　
綺麗で笑ってて　戻れないんだ」

これが、主人公がしてしまった一番の大失態です

自分がしてきた諸々のおいたも
「時間が解決するでしょ！」とほっておいたんだろうなって思います
朝陽が溶かすよという表現はまさにそうで
次の日になってれば、忘れてるでしょ！みたいな甘い考えという表現な気がしますね

ガラスは割れたまま　愛しの君は君のまま
綺麗で笑ってて　戻れないんだ
これは、割とシンプルに考えます
ガラスケースの写真立てなのかなと思います
写真立ての中の君は笑顔で笑っているけど、もう戻れないんだ
ということを表現している気がしますね


そして最後の大サビです
繰り返しの歌詞となるので
ここは省略しますが、結局この曲はどんな曲だったのか・・・

切ない！！！！！！！！！
切なすぎるよaiko！！！

aikoさんは昔から、せつない曲をアップテンポで陽気な曲に乗せるところが大いにあります
明らかに幸せ絶頂やで！みたいな曲でアップテンポな曲は「Power of love」くらいなんじゃないかなと思うくらい
せつな曲はアップテンポ
内容がハッピーな曲はバラード

みたいな若干のひねくれ要素があるんです
けど、それがaikoさんの良さなんですよね

日本人は元々マイナーキーが好きなんです
マイナーというのは、どことなく悲しげな曲とでも思っておいてください
で、そんな日本人が大好きなマイナー調の曲に普通に悲しい事歌ってる歌手なんて山ほどいます
だからaikoはオンリーワンですよね
aikoだけですよ。こんな事してるの。すんごいや。

僕はこの曲大好きです

小ネタなんですけど、MVの一番最後の時計のシーンがあります
aiko本人が時計をすっと腕からとって、落ちていく瞬間に画面は暗くなります
これにもきっとメッセージがこもっていて
あなたとの時間は終わり。
という意味なのかなと思います

解釈は人それぞれですが、自分はそんな感じで受け取りました
曲に説明なんかいらないけど、いろんな人のいろんな解釈をしるのは楽しいですよね

みなさんはハニーメモリーどう感じましたか？
コメント頂けたら嬉しいです！
こんなに長い文章を最後まで読んで頂いてありがとうございました！