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未経験からエンジニア転職するための職務経歴書の書き方3つのコツ【実例つき】

この記事を見てくれた方は、今まさに未経験からエンジニア転職をしたいと考えているはずです。

この記事を読むことで、以下の悩みが解決できます。

・未経験だとなにをアピールすればいいかわからない
・そもそもなにを書けばいいのかわからない
・職務経歴書って必要?


ぼくは、27歳未経験からエンジニア転職ができました。

実際に使用した職務経歴書をもとに「未経験からエンジニア転職するための職務経歴書」のコツを解説していきます。

職務経歴書の書き方3つのコツ
①テーマを決める
②エンジニアになりたい理由を明確にする
③アピールできることだけを書く


職務経歴書の考え方

まずは、職務経歴書の考え方を話していきます。

結論として職務経歴書は、書類選考の通過率にかなり関わってきます

なぜなら、書類選考はほとんどの場合、採用担当者は「履歴書」と「職務経歴書」の2点で判断します。

履歴書には、学歴や職歴、保有資格などの経歴情報。
職務経歴書には、採用担当へのアピールとして、自己PRや志望動機などを記載します。

履歴書では情報しか判断できないので、ある程度の学歴フィルターや保有資格の条件などで判断されます。

職務経歴書では実績やスキル、経験をわかりやすく明確に書くことで、採用担当者へのアピールができます。
実績やスキルがすごかったとしても、客観的な事実だけ、わかりにくい文章であれば採用担当者には伝わりません。

たとえば、「履歴書」ではどんなに工夫して書いても、学歴は東大卒にはならないし、資格も持ってない資格は書けない。
しかし、「職務経歴書」なら内容次第で、すごくない実績も自身の経験やどう思ったのかなどをわかりやすく書くことで、実績以上の印象を相手に与えることができます

なので、「履歴書」では情報しか伝えられないが、「職務経歴書」では文章の内容によって、採用担当者へのアピールにもなるしマイナス評価にもつながるので、書類選考において重要なものになっています。


職務経歴書の構成

考え方がわかったところで、構成についても触れていきます。

ぼくが転職活動時に使った職務経歴書の構成は以下です。

・【職務要約】
  最終学歴から現在までの要約
・【職務経歴】
  会社情報、勤務実績、業務においての強みなど
・【エンジニアになりたい理由】
  なぜエンジニアになりたいか
・【自己PR】
  性格面と技術面
・【今後の目標】

職務経歴書の構成に正解はなく、ネット上でもいろんなテンプレが用意されているので、そちらも参考にしてください。

書類選考通過後は、面接のベースにもなる書類ですので、構成になにを取り入れるかは面接も見越した上で考えるといいでしょう。

実際ぼくも面接を受けた4社中2社で、職務経歴書に沿って質問をされました


職務経歴書の書き方3つのコツ

前置きが長くなりましたが、ここから3つのコツを話していきます。


①テーマを決める

まずはテーマを決めます。

「職務経歴書のテーマってなに?」って声が聞こえてきますが、職務経歴書におけるテーマとはアピールしたい軸です。

なぜテーマ(軸)が必要かというと、テーマがブレブレだと読んでるほうになにが言いたいかが伝わりません。

たとえば、エンジニアになりたい理由として「新しい技術をキャッチアップして新しいサービスを開発したい」と書いてあるのに、自己PRで「淡々と同じ業務をこなすのが得意」と書いていると採用担当者は「新しいことをしたいけど、淡々と同じ業務をするのが得意なのか」と矛盾を感じてしまいます。

テーマを持って書いていくことで、伝えたいことが採用担当者にシンプルに伝わります
エンジニアになりたい理由として「新しい技術をキャッチアップして新しいサービスを開発したい」、自己PRには「新しいことにチャレンジするのが得意で、今までも〇〇なことにチャレンジしてきた」とするほうが読み手もわかりやすいのではないでしょうか。


②エンジニアになりたい理由を明確にする

未経験からのエンジニア転職で、エンジニアになりたい理由が1番重要視されていると感じます。
実際に面接でも必ず質問を受けました。

なのでテーマもエンジニアになりたい理由をベースに考えていきましょう。

考え方としては、毎月100万円の不労所得があっても自分がやりたいことを考えるといいです。

というと、「一生遊んでいたい」、「色んな所に旅行にいきたい」などが出てきそうですが、本当に毎日遊んで、旅行していたら疲れそうだし、いつか飽きそうですね。
これらの欲求をエンジニアになりたい理由と紐付けていくので、旅行にいきたいなら「エンジニアになればリモートで働けるので、旅行もいける」と考えるのもいいですが、条件面をテーマにするのはあまりおすすめしません。


ぼくの場合は、普段からちょっと手が届きそうな目標に挑戦しているときが楽しかったので、毎月100万円の不労所得があってもなにかしらの挑戦していたいなと思い、テーマを「挑戦」にしました。

なぜエンジニアになりたいかは「エンジニアであれば新しい技術の習得に挑戦できる」、今までの経験でも挑戦してきた、今後の目標でも「挑戦する気持ちを忘れず、挑戦し続けていたい」と「挑戦」をテーマに組み立てていきました。

エンジニアになりたい理由を明確にすることで、ブレずに職務経歴書全体を構成できます。


③アピールできることだけを書く

そもそも大前提として、職務経歴書はアピールをするためのものなので、ネガティブなことは全く書かなくていいです。

職務経歴で、「〇〇なミスをしましたが、この経験から〇〇を学ぶことができました」のようなことは全く書かなくていいです。

失敗から教訓を学べるということをアピールしたいのだと思いますが、「そもそもなんでそんなミスをしたの?」と読み手は思ってしまいます。
わざわざ自分からマイナスアピールをしないようにしましょう。

前職での失敗談や短所は面接で聞かれると思うので、面接のときに十分挽回できるような回答を準備しておくといいです。


採用担当者はあなたの職務経歴書だけを見ているわけではありません。

何百何千の職務経歴書をチェックしているかもしれません。

そんな中で自分からマイナスアピールをして、採用担当者にマイナスなイメージを与えてお見送りになる。なんてことがないように、職務経歴書にはアピールしたいことだけを書きましょう。


転職活動で使った職務経歴書

コロナ禍で求人自体が少ない中、IT企業から4社書類選考に通った実際にぼくが使った職務経歴書を公開します。

ぼくの経験がベースになっていることも多くて、なかなか一致する人もいないかなと思いますが、構成や文章の雰囲気など参考にできるところは参考にして、職務経歴書のイメージを掴んでもらえればと思います。

ここからは職務経歴書を転載しているだけで、無駄に長いので参考にしたい方だけ見ていただければと思います。

職務経歴書
日付:〇〇年○月○日
名前:○○ ○○

【職務要約】
 〇〇学校卒業後、〇〇株式会社に入社し、医薬品登録販売者として、店舗運営や接客販売する店舗に配属されました。
 配属後、実務での接客販売全般、商品管理や現金管理などの店舗運営に関わる知識やノウハウを身につけました。同期の中で1番早く、入社から1年4ヶ月で次長をさせていただき、新人パート・アルバイトの教育では、人に教えることの難しさや日々のコミュニケーションの大切さを学びました。入社から3年6ヶ月で店長を任せていただき、店長になったのも同期の中で1番でした。店長として、店舗の売上、従業員の教育、売場・商品の維持管理を学ぶことができました。
 店長として働く中で、もっと多くの方に役に立ち、自分自身も成長、挑戦できるものはないかと考えたときに、業界で自動レジの導入や自動発注の導入によるIT化が進んでいました。プログラミングならより多くの方に貢献でき、自分自身の成長にも繋がるのではないかという思いから、半年間の独学期間を経て、退職しました。現在プログラミングスクールの〇〇に通学中です。

【職務経歴】
■〇〇年○月~○○年○月
■ 〇〇株式会社  /  正社員  事業内容:ドラッグストア事業  /  年収○○万円
◆事業内容:ドラッグストア事業
◆従業員数:〇〇人
◆資本金:〇〇円
◆売上高:〇〇円
【職務内容】
・店舗従業員のマネジメント
・医薬品等接客業務
・商品陳列や売場管理
【業務実績】
◆店長としての店舗運営実績
 店長としての店舗運営実績が2店舗あります。
 ①〇〇店
 売上約〇〇万円、従業員数15名で1年4ヶ月、店長をさせていただきました。
 店長として初めての店舗でしたが、今までの店舗でも、店長業務と同等の業務を任されていたため、今までの経験や知識を活かすことができました。部下が学生アルバイト以外全員先輩ということもあり、特に従業員とのコミュニケーションを意識して取り組みました。普段からどんな店舗にしたいかなど自分の思いを伝えたり、従業員とすれ違ったりしたらこちらから声をかけることを必ず実施し、従業員と良好な関係を築くことができました。売上も配属当初は約〇〇万円だった売上も店舗一眼となり業務に取り組んだおかげで、6ヶ月で目標だった売上〇〇万円を達成できました。
 ②〇〇店
 売上約〇〇万円、従業員30名で1年2ヶ月、〇〇の中でも珍しい24時間営業の店舗で店長をさせていただきました。
 パート・アルバイト教育の経験から人に教えるのが楽しいと感じるようになっていたので、前々から上司に新入社員の教育を行ってみたいと伝えており、〇〇年○月に研修を終えた新入社員を任せてもらえることになりました。新入社員に分かりやすく伝えるために、まず自分が業務の意味や目的を理解しているのかを整理し、答えをいきなり教えるのではなく、意味や目的を伝えアドバイスをし、一緒に考えながら教育を行いました。退社する事を新入社員に伝えた際、「将来店長に教えてもらったように部下に教育をできるようにこれからも頑張ります」と言われ、今までの教育は間違ってなかったんだと実感できました。
◆新商品導入実績
 〇〇年○月から〇〇年○月まで、自店含む11店舗のエリアで毎月重点的に取り組む商品を選定し、実績配信、売場の展開方法を共有するチームに入っていて、メンバーは3名でリーダー、サブリーダー、アシスタントで、私はアシスタントを担当おり、商品の選定から実績配信までメンバーで会議を行い、活動していました。
 当時まだそこまで認知度のなかった「〇〇」という商品をエリアでの取り組み商品に決め、〇〇で取り扱いがなかったので、バイヤーに依頼して取り扱いができるようにしてもらい、エリアで取り組んだところ、当初決めたエリアで〇本を大きく上回る○本を達成できました。その後、本部の会議で「〇〇」を全国の〇〇で取り扱うことになり、現在ではカテゴリーの売上でベスト5に入る商品になり、現場から新商品を導入するという貴重な経験ができました。
【業務においての強み】
・チームをまとめるリーダーシップ、マネジメントスキル
・業務を円滑に行うためのコミュニケーション能力
・複数の業務の優先順位を決める判断力
・医薬品接客における相手の悩みを聞き出す能力
・日々商品が入れ替わるので、売場管理の計画性

【エンジニアになりたい理由】
 以下3点から、「常に挑戦し続けて、誰かの役に立ちたい」という思いが、エンジニアになることで実現できると考えているからです。
①常に挑戦し、自己成長できる
 前職では店舗運営全般を行っており、1日でも早く店長になることを目標に日々業務を行う中で、学び行動し挑戦してきました。店長になるという目標を達成したあとは、もっと難度の高い挑戦をし自己も成長できることを探していました。
 エンジニアは生涯学習する職種ということを知り、エンジニアになることで、日々新しくなる技術習得、それに伴いできることが増えていくサービスがあり、それらに挑戦することで、扱える技術や知識が増えることで自己成長できると思います。1つの挑戦が終わればまた次の挑戦をする、このサイクルを回すことで、常に挑戦する自分でいられます。
②プログラミングに夢中になり没頭できる
 また、プログラミングを学ぶ中でプログラミングに夢中になり没頭している自分がいることを知りました。以下の3点がプログラミングに夢中になれる理由です。
  ・今まで出来なかったことが出来るようになったり、自己の成長が目に見えて感じられること
  ・自分の作ったものが、実際に動くこと
  ・コードを書いている自分が好きなので、楽しみながらプログラミングをできること
③サービスを0から作り、誰かのためになる
 そして最後に、前職では接客を通じて地域のお客様のために業務にあたっていました。接客の中でお客様から「ありがとう」と感謝の言葉を頂く機会が多くあり、もっと多くの方の役に立ち、悩みや課題を解決したいという思いが強くなったことも大きな理由です。
 エンジニアになることで、常に挑戦し、没頭しながらものづくりを行い、自身のアイデアやスキルをサービスに反映させることができます。そのサービスを誰かに利用してもらうことで人々の役に立ち、悩みや課題を解決できたら 私にとってそれ以上の幸せはないと思います。

 【自己PR】
<性格面>
①全体を見て物事の優先順位を判断する力
 前職では店長として、自身の担当だけでなく店舗全体の業務管理も行っていました。自身の作業だけに集中していると店舗として作業に遅れが生じる場合があったり、優先順位の低い作業に時間を使ってしまい優先順位の高い作業に時間がとれず完成度が求める水準に達していないこともあるため、毎日店舗全体の作業量を確認し、優先順位を判断して指示を出していました。日々判断していたので、物事に対していつまでにやらないといけないのか、時間はどれくらいかかるのかを常に考えて優先順位を判断していました。
 複数の物事から優先順位を正確に判断する力は、納期があったり、チーム開発をする機会があるエンジニアの仕事でも活かせると考えています。
②環境が変わってもすぐ馴染める力
 前職では、○年間で異動の経験が6回あります。毎回異動の際に一緒に働く従業員が入れ替わるので、様々な人と一緒に仕事をすることが出来ました。最初は異動の度に新しくなる人間関係に苦戦していましたが、異動した最初の1週間が大事と先輩にアドバイスをもらってから、最初の1週間でコミュニケーションを多くとることを意識し行動することで、新しい職場にすぐ馴染めるようになりました。
 御社に入社して入社直後やチームが変わったときにも、すぐ馴染める力があります。
③1度決めたらやり抜く継続力
 小学1年から高校3年まで12年間野球部に所属していました。中学時代、肘を怪我して試合に出れず悔しい思いをしましたが、試合に出れなくてもチームのサポートや走り込みなどできることを行いました。中学卒業まで怪我は治らず高校で野球をするか悩みましたが、エースとして試合に出たいという思いから、野球部に入りました。高校に入り怪我が完治し、中学から継続していた毎日5kmのランニングと練習でも他の部員より努力し、高校3年にはエースとして試合に出ることが出来ました。
 結果が出るか分からなくても、目標に向かって日々継続して努力することが、エンジニアとして新しい技術の習得に必ず活きてくると考えています。
<技術面>
①未知の分野への関心の幅広さ
 スクールでは、Ruby on RailsやJavascriptなどを学びました。ブロックチェーン技術やPHPやAWSの学習に興味があり、自主的に学習に挑戦しています。スクール学習期間中、1日1時間は、スクールの学習以外の興味のある分野への勉強時間にあてており、基礎的な内容の学習できたと感じています。未知の分野の技術を学ぶことは面白く、楽しみながら学べています。これからも未知の新しい技術に対して、常に挑戦し、日々勉強していきたいと思います。
②学習計画の再現性
 スクールでは、 自身で学習計画を練って計画通り進めることができました。月のスケジュール、週のスケジュール、日々のスケジュールと細分化することで進捗管理をより明確にし、計画に遅れが生じたら修正し、計画通り行動できました。自己管理含めてスケジュール通り行動する点はエンジニアとして働く上でも活かしていけると考えています。

【今後の目標】
①人々に喜んでもらえるサービスかを常に考える
 前職では、お客様の役に立ち喜んで頂き、直接「ありがとう」と言われる機会が多くあり、人の役に立ち喜んでもらうことが、自分にとってもこんなに嬉しいことなんだと思い、もっと多くの人の役に立ちたいと思うようになりました。エンジニアとして働く以上、人々に喜んでもらえるサービスなのかを常に考えながら開発を行わなければと考えています。ユーザー視点での使いやすさやサービスの考案をお客様との距離が遠くなっても常に考え、要件定義から開発まで、初心を忘れず行うことがより良いサービスに繋がることだと考えています。
②インプットよりもアウトプット力を鍛える
 スクール期間で、チーム開発等で人に教える機会もあり技術の理解を深めることが出来ました。新しい技術を学ぶ際にインプットだけでなく、アウトプットすることで技術力の向上させていきたいと思いました。現在はインプットした内容をチーム開発時のメンバーに週1回共有をしていますが、今後は技術ブログやQiitaへの投稿にも積極的に挑戦していき、もっと質の高いアウトプットをしていきたいです。
③挑戦し続ける気持ちを忘れない
 野球を通して悔しい思いもしましたが、努力を継続できたことや前職の同期で1番早く店長になるという目標に向かって挑戦し、達成出来たことを忘れず、今後もエンジニアとして挑戦していきたいと思っています。
 今、まだスタートラインにも立ててない未熟者ではありますが、プログラミングやサーバー操作は毎日新鮮に楽しみながら、日々学習することができています。しかしこの先、学習していく上で必ずしも楽しく学習できる状況が続くとは限らないと考えています。そのような状況下でも、①の目標を基礎として、自分で志を持ち、環境を作り、常に挑戦していきたいと考えています。

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