リリースとは何か?
こんにちは、整形外科にて理学療法士をしているなかちゃんと申します。はじめましての方はよろしくお願いします。
最近フォロワーさん増えないな~、何かやりたいな~、ということで、わたしが普段臨床現場で新人教育などで伝えているスライドをもとにノートにしてみたいと思いました。
久しぶりのnote投稿となります。もし良かったらいいねやフォローお願いします。
自分が新人さん向けに徒手療法、手技の研修をする際のはじめに伝えている内容になります。何年も使っているものなので、知見が古くなっていたりもとの文献が見つからないなどあるかもしれません。。。ご容赦ください。
こんな人に読んでほしい
・リリースの対象を知りたい
・リリースの原理が知りたい
・徒手療法の基礎を学びたい
では、お願いします。
リリースとは何か?
まず、リリースとは何か?ということでリリースという言葉の意味についてリリースとは、「解放」「解き放つ」「釈放」「放出」「自由にさせる」というような意味があります。
徒手療法においては、「目的とする組織を解放すること」となります。
解放って、なんだろう?と思うのも最もですね。では徒手療法について考察しながら「リリース」について迫ってみましょう。
理学療法士の実施する徒手療法とは、スライドの通り骨・関節系、筋・筋膜系、神経系、皮膚系の障害に対して徒手による物理的な刺激を加えるものと定義されます。つまり、すごく自由ですが、、、
効果が期待される部位への治療的刺激を行いますが、だからと言って何をやっても治るわけではありません。
だからこそ勉強が必要なんですね。
数多ある手技療法
世の中には、たくさんの手技療法、治療法があふれていますね。患者さんにとってはもちろんのこと、セラピストにとっても何が本物かは中々わからないような状態になっていると思います。
徒手的理学療法のガイドラインを見ても、行うことで効果があるとされているものがある一方、どのような手技なのかはあまりはっきりとしません。マニュピレーションの部分にいたってはカイロプラクティックのデータが使われています。
つまり各々が自分の信じる方法を行って、効果をあげているのです。つまり各種の治療法やエクササイズなどには、共通して治療としてなりたつ原理があるわけです。
その原理を明らかにして、○○療法、ではなく、リリースとして使えるとよいなと思います。
治療足りうるために必要なものをまとめました。
痛みとは何か
ここで少し脱線して、主訴として最も多い痛みについて掘り下げていきます。まずは国際疼痛学会の痛みの定義です。
痛みを感じるのは主にこの2つですね。
1次痛はするどい痛み、外傷などによるものです。
問題となってくるのは、2次痛です。
2次痛、鈍痛のような痛みは無髄神経がゆっくりと確実にむしばんでいくようなイメージで、原始的な感覚であるがゆえに延髄など中枢神経にも影響を及ぼし心理的にもダメージを与えます。その痛みそのものが病的ととらえられるものです。
3か月以上続く痛みは慢性痛という枠に入ってしまいます。私が普段担当する患者さんの多くも3か月以上経って治療が始まる方も多く、痛みそのものが治療対象と考えていいでしょう。
まとめです。
痛みと心理
ここは少し脱線していますが、痛みによる心理的な変化について知っておくことはあなたにとって患者さんを助ける時に重要な知識となるでしょう。
○○○に入る言葉は、アドラー心理学を想定してますが、治療者の心理的な援助が必要であるという点からは認知行動療法や一般的心理療法などあらゆるものが役に立つでしょう。
痛みと原因
原因不明な症状について考察しました。内科的なものについて書いていますが、整形外科などについては、画像上は問題ない患者さんなどについて考える手助けになるでしょう。
よくわからない症状について、心理的要因と機能的要因が多くなります。
つまり、初めに出てきた機能障害の治療、これこそが痛みの治療において重要であるということです。
なぜ、悪くなるのか
痛みがある、動きが悪い、というような状態で体が固定されてしまい治るように働く体の恒常性が治らないように働いてしまうことがあります。そうなると治療的刺激がないと長く症状に苦しむことになります。
どこが、悪くなるのか
機能障害について、まとめてあります。
どう、治るのか
各組織がどのように治っていくのかイメージすることは治療にとってよい影響を及ぼすでしょう。
どう、治すのか
機能回復がリリースのキモです。機能が回復することで除痛が得られます。
大切なことは痛みや症状だけに着目せず機能の障害を見極めて施術することです。
復習です。
適切な刺激、というのが大切です。
流体をいかに治療するか、というのは深いテーマだと思います。
上手に触る、ということがいかに大切なスキルであるかはご存知の通りだと思います。
姿勢や動作の分析、それに伴う就業環境などのチェックや指導も必要です。治りにくい体、から治りやすい体、とより健康を作っていきましょう!
最後に
ここまでありがとうございました。
おぼろげながら「リリース」というものに形が与えられたらいいな、と思います。今回の知識を持っていると、色々な治療法などに触れた時に何が治療法たらしめている原理なのかわかってくると思います。
手技は当然のことながら知識と練習、そして体と脳に汗をかく実践が重要です。一緒に徒手療法の道を進みましょう!!
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