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シャビ・アロンソのインナーブランディング

ここにもたびたび登場するレヴァークーゼンの話。
選手としてもすばらしい活躍をしたシャビ・アロンソ。監督としてもレヴァークーゼンでとんでもない記録を打ち立てたのだが、この人これだけじゃない。選手としてかつて所属したレアル・マドリードのU-14カテゴリーのチームから監督歴がはじまるが、その初年度に無敗優勝を達成していた。そして次の年、選手としてのキャリアをスタートさせたレアル・ソシエダのBチームを率いて2シーズン目に半世紀ぶりの2部リーグ昇格を果たす。2部リーグでは結果を出せずレヴァークーゼンの監督になる。ドイツのブンデスリーガで就任当時は、2部降格圏内にいたチームを立て直し6位でシーズンを終える。次のシーズン、つまり今シーズン、ブンデスリーガ史上初のリーグ戦無敗優勝とクラブ史上初のブンデスリーガ優勝、そしてヨーロッパ最長の無敗記録を打ち立てた。

若手選手の育成クラブだったレヴァークーゼンを優勝させるためにレヴァークーゼンはインナーブランディングを行なっていたのだ。まず組織改革として、GMと監督がいっしょになってクラブのビジョンを決めるところからはじめる。そうすることで意識のズレをなくし、組織が一体となり想像以上の力を発揮できる。そして規律を重んじてプロ意識を植えつけた。勝つことをあきらめない姿勢。いいわけを許さない。勝てば監督のおかげ、負ければ選手のせい。ではなく、勝ったら監督・選手・コーチ・その他スタッフ・サポーターみんなのおかげ。負けても選手を責めることはない。その証拠に、無敗記録がやぶられたヨーロッパリーグの決勝の敗戦後、シャビ・アロンソは「攻略する策が見つからなかった」と言った。こんなに素直に負けを認める監督はめずらしい。そして敗戦後のサポーターがチームを称えていた。負けて誇らしくチームタオルを掲げるサポーターの姿を見たことがない。感動的な景色だった。
スポーツチームのブランディング。ぼくもやってみたいものだ。

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