何を待ってるかって

雨粒の数を数えています

ひとつ、ふたつ、みっつ…

小さな雨粒はガラスの上で少し寂しそうに小さく震えていた

ふたつめが流れて

よっつめだかいつつめだか、まだ数えてない雨粒とくっついた

次第に雨足は強くなり雨粒の数は増え、とうとう数えられなくなってしまった

もう粒じゃなくなってしまったのね

それを望んでいたのか成り行きでそうなったのかはわからないけれど、まんざらでもなさそうに雨は流れていった

次は何を数えて、あなたを待とうかな

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