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ゴミをお金に換える方法。

もりです。

モノを修理したり交換するのが好き。
という方には、ゴミの問題がつきまといます。

DIYでエアコンを交換できてしまう方。すばらしい。
交換当初は配偶者と家族から賞賛を浴びますが、「外したキカイはどうすんの?」となります。

☆すぐ捨てずに、外したキカイを更に色々分解して、「ふーん」とか「これは使える」などすることが好きなのですが、収まり良かった物をバラすので更に散らかり、その真ん中でニヤニヤしていると『第三者から見るとゴミをいじって嬉しそうにしている変なヒト』なので、段々と配偶者からの視線が冷たくなってきますが、暑いのでちょうど良い。

ではなくて、処分の方法を考えてみます。

『家電リサイクル法』というものがあります。

この通りに処分しても良いのですが、解体屋さん(所謂スクラップ業者)に持ち込む方法もあります。
今は鉄、銅などの資源価格が高騰しているので、どこの業者も持ち込み歓迎で、現在は一般の方でも断られることはありません。

業者の買取価格の1例です。

社名などはトバしています。仮にT社としますね。
この業者さん大好きです。

見ていただくと、ご家庭にある金属の不燃ごみ全てが対象となるのがお分かりいただけると思います。

例えば市町村だと処分ができないクルマのバッテリーです。


社名などはトバしています。

今までディーラーや、GSスタンドなどにアタマを下げて引き取っていただいたものを、ホンマか?という価格で買い取っていただけます。
※この時は欧州車のバッテリを4つ、バイクが1つで8,500円。
(4つ持っていくと、新品が1つ買える!)

『そんなことは知ってるよ。』という方も勿論いると思います。

そこを掘り下げてみたのが、今回記事の趣旨になります。


『VVFケーブル』というものがあります。


3芯のもの。

家庭内の屋内配線や、エアコンの接続に多く使われているものです。

このVVFケーブルは、
①真ん中が銅(所謂”ピカ銅”)
②中の電線が”1本線”(被膜付き1.3㎜以上の銅線)
③上の2つを更に被膜で包んだもの(通称”Fケーブル”)
の3層構造になっています。

そしてこのケーブルが(ゴミをため込んでニヤニヤする性癖の所為で)我が家には結構あります。

ほんの1部。遊び終わったので、ほんとにゴミ。

ここで今一度、先ほどの価格表を見てください。

重さ当たりの単価を確認してみましょう。
①ピカ(1010)=1,350円/kg
②1本線(1013)=1,040円/kg
③F線(1017)=580円/kg

被膜やカバーがついているので、銅のみの状態にして持ち込めば単価が高いことは理解できます。が手間がかかります。

被膜を剥くことも比較的簡単です。が時間がかかります。

①このまま”F線”状態で持って行った方が良いのか。
②カバーだけ剥いて”1本線”状態で持ち込むのか。
③更に被膜も剥いて”ピカ銅”状態にした方が儲かるのか。

各々段階での差額が判れば、どの段階が最も得なのか、その手間賃も算出できるはず。
気になりませんか?

気になりますよね?


”Fケーブル”状態。
きっちり100gになるよう裁断。

シース(外被膜)を剥いて、”一本線”状態にしたもの。
(1.3mm以上の銅線)
62gでした。

更に剥いて、”ピカ銅”状態にしたもの。
42gでした。

計算してみましょう。
①(1Kg:100g)=580円/10=58円。
②(1kg:62g)=1,040円/16.13=64.48円。
(1kg:42g)=1,350円/23.81=56.7円!!

!!

手間暇かけてピカ銅の状態にして持ち込んだ方が逆に安くなってしまう!


同時に”一本線”状態にして持ち込んだ方がお得なことも分かったのですが、時給換算をしてみます。

多分今、手元にFケーブルが10kgぐらいあります。
①そのまま出した時。=580円10kg=5,800円。
②シースを剥いて出した時=1,040円6.2kg=6,448円。
③被膜まで頑張って剥いた時=1,350円*4.2kg=5,670円。

①と②の差額が648円ですので、1時間で剥ければ時給648円ですね。
30分で剥ければ時給1300円!

夜も更けてきたので、この調査に30分以上掛かっていることを忘れるために、お酒を呑むことにします。

ムスメに甘いものを買います!