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吉原はこんな所でございまスタ…

これは、私が吉原で体験した、少し不思議なお話です。
よろしかったら、ご笑覧ください。

吉原をテーマに本を書くのに、実際に足を運ばないと言うのもどうだろう?と思い、原稿を書く前に、一度、吉原へ行ってみた事がありました。

事前になんの情報も入れてなかったので、行ってみてびっくり!

やはり、一見は百聞にしかず、ですね。
いつも取材に行くとそう思います。

実際に目で見て確かめて見ないことには、イメージも何もつかないですよね。
今回もそんな事を、思わされてしまいました。

まずは、吉原大門から入るために、現在ではすっかり埋め立てられ、見る影もない、日本堤から歩いてみました。


日本堤

よく浮世絵なんかで描かれている、ぞろぞろ人が歩いている堤防になっている所です。



あそこで、カゴに乗ったり、歩いたり、船で着いたりと色々な方法で吉原を目指しました。
道は一本なので、男性ばかりだし、目的は一つです。
それを考えると、あの集団、なんだか怖いですね〜…。

途中で船宿なんかで着替えたりする洒落者もいたんですよ。
好いた女に会うために、おしゃれしていくなんて、カッコいいではありませんか。

粋が何よりも大事にされた時代です。
粋でないと、遊女にも袖にされたりしたのですよ。
今なら、さしずめ、オシャレに決めていかないと、デートも出来ないという感じですかね。

まぁ、現在は、堤自体は、普通の住宅街になっているので、その片鱗も感じられないのですが…。

その堤を通って、吉原大門に着くと、
なんとそこは、現在では、大きな道路で、
有名な見返り柳(遊女が朝帰りの客を門まで送って行き、客が、見返り、見返り帰っていくというので、この名が付いた)が、
信号脇のガソリンスタンドの前に、細く立っているだけでした…。


見返り柳

ひぇ〜。
ずっと文献だけで読んでいた見返り柳が、こんな風に細々と立っているだけなんて…と思ってしまいました。

イメージと違う!
あまりにも違う〜!

と思ってしまいました。



吉原大門の信号 その左側が吉原です。


つづく


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