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起立性調節障害・勝負の4月? 入学直後の注意点と戦略

入学直後・・・ODの注意点


さて、いよいよ4月となりました。
多くの方にとっては新しい環境への適応を強いられ、楽しみな気持ちがある反面、不安を募らせている人も多いことでしょう。

私も、この4月から講師をすることが決まり、実際に現場に出る楽しみと不安が混在しています。 

実際の教育現場で学生と交流できることにはワクワクしています。

一方で、大学院生なので、論文を書き上げ、修了して次のステップに進むことが最優先のため、多忙な毎日で、ノックアウトされないかという不安もあります。

自分自身の体調を大切にしながら、
これまでに学んだ知恵を活かして、
多忙ながらも充実した日々を送れるように、
上手いことやっていきたいなと思っております。

起立性調節障害の子のなかには

「今学期からは遅刻や欠席をせずに頑張るぞ!」とか
「全日制を選択したんだから、頑張らなくっちゃ!!」

と気合い十分な方もいるかと思います。

しかしこの気合いには注意が必要です⚠️

どれだけ気合いを入れても、ODであれば体調の優れない日はあります。
これはどうしようもありません。
しんどいものはしんどい

これは受け入れる他ない現実です。

そこで一度冷静に落ち着いて、上位目的について考えてみましょう。

上位目的とは、ある目的やゴールの背後にある、より大きな目的や目標のことを指します。上位目的は、目的の階層的な関係の中で、より高いレベルでの方向性や意味を示し、目的を達成するための根本的な理由や目的の本質を表します。

例えば、中学校の授業において、個々の授業や学習課題にはそれぞれの目的がありますが、それらの目的の背後には上位目的が存在します。例えば、算数の授業における目的は、生徒の計算能力を向上させることであると言えますが、上位目的は、生徒の論理的思考力を養い、問題解決能力を高めることであるかもしれません。さらにその上位の目的として、生徒の学習能力や自己成長を促進し、将来の人生においても持続的な学習態度を持つことを目指しているかもしれません。

上位目的は、目的やゴールの階層を考える際に重要であり、目的をより深く理解し、それを達成するための戦略や方法を選択する際にも指針となります。上位目的を明確にすることで、目的やゴールを達成するための効果的なアプローチを見つけ出し、意義ある学びや行動を促進することができます。

上位目的に関する説明

多くの人にとって、
「学校に行くこと自体が目的であり、全てである。」
なんてことはないとおもいます。

上位目的に関しては人それぞれでしょう。

例えば、
学校に通うことの上位目的が「高卒資格取得→大学受験」の人がいるでしょう。

その場合、
学校に通わずとも高卒認定試験を受ければ目的は達成されます。

また、「交友関係」が目的であれば、学校以外にも様々なコミュニティが存在するので、そこにアクセスすれば「交友関係」という目的は達成されます。

これは全日制の学校を辞めることを勧めているわけではありません。

ODや青年期のPOTSにかかる子供の傾向としては、
「成績優秀者」「過剰適応な性格」などが挙げられています。

こういった子は周囲からの期待に応えようとすることで、
本来の自分が抱く目的とは違う方向に向かって、がむしゃらに頑張りすぎる。

といった事に注意が必要だと伝えたいのです。

「学校に行かなければならない。
どんな事があっても遅刻や欠席は悪いことだ。
自分で選んだことなのだから、必ず最後までやり遂げなければならない。」

これらは全て歪んだ認知です。

ゆっくり焦らず、自分の目的に向かって、その時その時に出来ることをやろう!

それぐらいの心持ちが丁度いい気がします。

(記事最後には自分の最上位目的を特定する為の科学的に開発されたワークを用意しています。自分の上位目的と言われてもパッとしないという方は試して下さい。)

新しい環境への適応戦略


かくいう私自身も
4月からの新しい環境に少し不安を抱いている訳ですが、
以下ではODの人が4月からの新しい環境に適応するための行動戦略について書いていきたいと思います。

まずは、
前回の不安とストレスの科学について読んで頂き、

不安やストレスへの正しい理解、意義と活用法、自分の陥りやすい認知の歪みを特定することは押さえておいてほしいところです。

https://note.com/naka55951/n/n4489417f2958

居心地を良くする工夫

上のことは押さえて頂いたとして、
次にしておいてほしいことは、

自分の病気について説明できるようにしておくということです。

学校の先生やクラスの皆に、自分自身の体調について事前に理解しておいてもらうことは、その後の生活のしやすさに大きく影響します。

私は高校1年生の春、休み時間に、
動悸と吐き気で眼球すら動かすことができず、自分の席でただボーッと症状が治るのを座って待つしかできない状況に陥りました。

その時に、クラスメイトが話し掛けてくれましたが、吐き気で眼球すら動かせない私はただ前を向き、表情を変えることなく、シカトするという、、、

クラスメイトは私の異変に気付き、どうにかしようと色々と声を掛けてくれますが、吐き気のあまり、それもフル無視せざるを得ない。

このような心苦しく、気不味い状況に陥らないためにも、自分の体調についてきちんと伝えられるようにしておくことは大切です。

以下に伝えておくといいポイントを挙げておきますので、参考にしてください。

オススメは詳細バージョンと簡易バージョンを作っておくことです。

限られた時間内で伝えなければならないときに、優先的に伝えたいことをまとめておきましょう。

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ご覧頂き感謝申し上げます。ODの方やご家族などの不安や悩みを解決する手掛りを提供したい。世間の認知度だけでなく、理解が進み、ODの方が元気に充実した生活を送れることを祈っています。私にどれだけの貢献ができるかは不安ですが、皆さんのご支援が励みになります。よろしくお願いします。