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久しぶりにコンテストの場に立った【応募作のあとがき】

先日、noteとKIRINが共同開催している公式コンテストの一つ『また乾杯しよう』に応募した。これは私にとっては大きな出来事で、実は二年ぶりのnote公式コンテストへの参加である。

珍しいと思った方もいるかもしれない。

私がコンテストにあまり参加しないのには理由があって、文章テーマとは他者から与えられたお題にとらわれず書き手が自身で見つけることが重要なのではないかとの信条があってのことだ。
こう書くと全てのコンテストや企画に対して否定的な立ち位置にいると受け取られてしまうかもしれないが、そうではない。

何事もバランスが大切で、バランスをとるための軸を一つ作っておくと良いよという話だ。

どうしても書き留めておきたいことが別にあって、その上で文章コンテストで書く文章と、栄冠をのぞみ賞を取るために書く文章、この二つは質が違う。その中で私が前者寄りだというだけだ。
どちらが良いというわけではない。

しかし、今回は賞を取るために書いた。

なぜなら、ここ半年ぐらいで私を頼って文章を書いて送ってくださる方が増えてきたからだ。『あなたのnote読みます』企画から始まり、送られてきたnoteの文章をフィードバックする機会が増えてきている。
それがみんな真剣に書いて送ってくださるのだ。
こんなノンタイトルの書き手である私にだ。
ちょっと考えると可笑しいよね。
ありがたい話だが、そういう状況であるなら、『私自身が何か目的意識をもって書く姿というものをみんなに見せないといけないのではないか?』そう思うようになった。
だから、いつもと違う私を出そうという気になったのだ。

今回の目的意識は公式コンテストにおいて与えられたテーマで真剣に書きぬくこと。

これに決めた。

■ こんな作品を募集します
□ 過去の自分を振り返った話
・忘れられない乾杯のエピソード
・とくに印象的だった恩師・先輩との思い出
□ 現在の状況下で感じていること
・自分の大切な人に贈りたいメッセージ
・会って乾杯できたことのありがたみ
・この半年間で変わった友人や家族などのつながり
□ 未来の「乾杯」に関するアイデア
・これからの「乾杯」の形はどうなるか
・人と人はどうつながっていくと思うか

『あなたにとって乾杯とは?キリン×noteで「#また乾杯しよう」投稿コンテストを開催します!』より抜粋


さて、上記がこの『また乾杯しよう』コンテストで与えられたテーマであるが、その中でも…
□ 現在の状況下で感じていること
□ 未来の「乾杯」に関するアイデア
この二つにテーマを絞り込むことにした。
そして、2,000文字程度の作品として私の持ちうる文章技術を詰め込んだ。


また、もう一つの課題を自身に課した。


あえて感動的なエピソードを文中に入れずに、文章の力だけで希望を与え、いつの日かまた乾杯しようという気持ちを読者から引きずりだし彷彿させること。

足枷のような条件となってしまうが、かまわない。
これを一日で書き上げ、コンテスト期間の初期に公開する。
そう決めたのだ。


この『条件付け』は賞を取るという目的からは少し離れてしまう行為かもしれないが、どうしようもなくこれが今私が見せるべき姿だと思った。

そして、勢いで書き上げた。

作品名は『流転のグラスを鳴らせ【エッセイ】』


届けという想いを込めて書きぬいた。
いつもならアクセスのビュー数などは出さないが、今回は出す。歴代の作品と比べても遜色ないアクセス数である。

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賞が獲得できるかどうかは時の運もある。
でも真剣に向き合えば必ず結果は出てくる。

私はそのようにnoteを続けてきた。


たまにはコンテストも良いもんだな。
忘れていた気持ちを思い出したような気もするよ。


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