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しまコト広島講座【4】 〜実現に向けた準備〜

”定住や移住ができなくても、島根と関わり続ける方法は?”
そんな自分なりの関わり方を探すために始まった「しまコトアカデミー広島講座」。

いろんな意味で号泣した「しまコト広島講座【3-1】【3-2】〜インターンシップ編〜」は下記をご覧ください。


全5回講座のうち、最終回は受講生の「しまコトプラン(地域との関わりプラン)」を発表する回。そのため現地プライヤーから話を聞かせてもらう「インプットの場」はこれが最後となります。
このレポnoteももう少しで終わるのかーと思うと、ちょっと寂しさを感じます。

でも今回は楽しみにしていた講座の一つ、島根県邑南町が舞台です。ワクワクしながら、暖冬の影響で全く雪がなかった邑南町へ!



町名が読めない町「邑南町」

今回お世話になった島根県邑南町。「おおなんちょう」と読みます。
個人的には子どもの頃によく香木の森公園に行ったり、スキーをしに行ったり…と思い出もある町。新しい施設も増えていましたが、なんだか懐かしい気持ちでいっぱいでした。


ちなみに話はそれますが、私はジェットコースターが苦手。スキーも同様に、高さもスピードも出るのであまり得意ではありません。
なのに子どもの頃は、毎年父親に瑞穂ハイランド(邑南町のスキー場)へ無理やり連れて行かれました。子ども用のスキー板も揃え、成長に合わせて3回も買い換えました。(本人の思いは何処へやら。)リフトで一緒に上がっても、怖くてスピードが出せない私は置いてけぼり。本当に強引な父親です。


なので正直、良い思い出の方が少ない場所でもありますが…これは父親のせいであって、邑南町のせいではありません。今回は、そんな思い出もある邑南町です。


講師は、スーパー公務員!

邑南町は2012年に「日本一の子育て村」<A級グルメ>構想の取り組み」で総務大臣表彰を受賞するなど、数々の賞を受賞している自治体。メディアでも度々取り上げられています。


今回お話を伺ったのは、公務員としては初めて『NHK プロフェッショナル仕事の流儀』にも出演された、邑南町役場の寺本英仁さん。

講座前には、現在冬季休業中の香夢里(かむり)でランチをいただきました。私たちしまコト受講生のために特別にオープンしていただき、文字通りお腹も心もいっぱいに♪前回のインターンシップ以来、受講生同士の距離感もぐっと縮まって、ランチもわいわい賑やかでした。

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(写真も受講生からいただきました♪Thanks!)


この香夢里以外に、寺本さんは里山イタリアンAJIKURAの立ち上げにも携わっていらっしゃいます。自治体が関わるレストランでありながら、地元の食材を活かし、商業的にも成功した事例を数多くお持ちのスーパー公務員です。


都会に迎合するのではなく、都会からわざわざ訪れたくなる仕組みをつくっているレストラン。
地元の人も、IUターン者も、誰もが地元に誇りを持てる仕組み。


これらをつくるために、”三歩進んで二歩下がるような道のり”を諦めずに取り組んでこられた壮大なストーリーは、受講全員にプレゼントしていただいた著書「ビレッジプライド『0円起業』の町をつくった公務員」にたっぷり書かれています。

一晩で夢中になって読みましたが、声を出して笑ったエピソードもあるかと思えば、「うわぁ…こんなに厳しい言葉も言われたのか…」と思わずにはいられないエピソードも、包み隠さず書いてありました。


寺本さんが何を考え、どう行動してきたのか。それはこの本にまとめられているので、私はここでは触れません。公務員でも、民間でも、学生でも。何かを起こすときに”肩書き”なんて関係ないんだなーと思わされる本でした。ぜひ。


優しい世界が循環する”仕組み”

今回寺本さんからお話を聞く中で、寺本さんが目指している”地域の中で循環する仕組み”はとても興味深いお話でした。

楽しんで稼ぐ → そのお金を地元で使う → 新たに仕事が生まれる → 楽しんで働く人が増える

I Uターン者がお店をつくる → 地元民が、地域の価値を再発見する → 地元の盛り上がりを知ったUターンが増える → さらにお店が増える


どちらも好循環が回っていて、「人が楽しんでいるところに、さらに人が集まる」を体現している町でした。何より、地元民の地域への想い。寺本さんはこれを著書で”ビレッジプライド”と表現されていますが、ここが邑南町が成功したポイントのようです。

先日偶然、応援広告(一般人のファンが応援するアイドルのために、駅や新聞で自費広告を出すこと)が増えているニュースを見ました。頑張っている人を応援したくなるし、信頼している人からの口コミを一番頼りにする。


やっぱり人は、人の想いに動かされる。
商品も、お店も、地域も、人も。結局は”人の想い”が共通点だなと、邑南町の取り組みから感じました。

また講座中には、AJIKURAで使う野菜の生産者が食事中のお客さんの様子を見ながら、涙して喜んでいる映像を見せていただきました。
自分たちの価値を、外から評価してもらうことがどれだけ人のモチベーションにつながるのか。喜んでもらうことで、もっと協力したくなるし、アイディアを出したくなるし、参加したくなる。


減点評価やネガティブキャンペーンも多い世の中とは対照的に、邑南町には優しい世界が広がっているなーと感じました。


いよいよプランづくり

講座の最後は、いよいよ次回のプラン発表に向けてのグループワーク。各受講生が地域とどんな風に繋がり続けたいのか?そんな「しまコトプラン」の土台作りワークを行いました。

一人でプランを考える時間だけでなく、グループ内で意見を言い合ったり、メンターや寺本さんも交えてアドバイスを頂いたり。そんな風に、いろんな方の力を貸してもらいながらプランを作り上げる時間でした。


当の私も、力を貸してもらった一人。ふわっとしたアイディアは持って行ったものの「これって意味があるのかな?」「ニーズってある?自己満足では?」など、アイディアとしては不安もいっぱいでした。


でもこの時間でたくさん掘り下げ、ヒントもいただき、形が見えてきたことで、今では「早くやってみたい!」とワクワクさえしています!


そしてプラン発表は、あくまで島根と関わるスタート。
でもせっかくこれだけの方々がしまコトに関わってくださったので、感謝の想いが伝わる発表になればなーと、個人的には考えています。(構想段階ですが。)
そのためにも残り1ヶ月、ギリギリまであらゆる選択肢を描きながら、具体的にしていこうと思います。


さぁ、行動だ!ワクワクしよう!楽しもう♪


次回はついに最終回、しまコトプラン発表会の様子とわたし個人のプランについても書こうと思います。お楽しみに〜!


「この記事良かった!」または「なしょこを応援したい!」という優しい方がいらっしゃれば、そのサポートは私の学びに充てさせてもらいます^^