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(第13話)爆発した悔しさ 【サポーター目線】

こんにちは、「小瀧真理子(こたきまりこ)」といいます。洋服を作ったり、イラストやマンガを描いたり、レシピを作ったりしています。

今回は、友人の行動がもたらしてくれたしあわせについて書いています!悲しいかと思いきや、ハッピーなストーリーです。

ぜひ上記の体験記もご覧くださいませ〜!同じ現実を生きていても、視点によって見ているものが違うことがわかります。

爆発した悔しさ

すこぶる体調が悪そうな根本さん。タクシーの中でも言葉少なに苦しそうにしています。「このまま病院行けるのか…?容態が急に変わることってないの…?大丈夫なの??もし何かあったらどうしよう…」と起きてほしくないハプニングに思いを巡らせながら、わたしは根本さんの大切な友人と、こっそりと連絡を取っていました。

連絡の内容は、私達が向かう先の病院にその友人が来てくれるというものでした。何時に到着するかも曖昧で、しかも根本さんが「こんな姿見られたくない…」と思って拒否するかも…と思ったのですが、でもそれすらきっと理解してくださる方だから大丈夫!と思い、お言葉に甘えて会いに来ていただくことにしました。

初めて行く病院で勝手が分からず、車椅子を借りたりしてあたふたしながら、友人とどこで会えるかな〜と思いながら受付カウンター前で待っていました。そして「◯◯にいます!」とお伝えでき、無事に会うことができました。

「せおさん、来てくださったよ〜!」と言うと根本さんはびっくりしながらも嬉しそうで、ホッとしました。きっと私にはできない話があるだろうし、わたしの前では無理してるだろうなー…と思っていたところだったので、気をゆるした友人が登場してくださっていい表情になって、すごく救われました。暗い洞窟の中に、ライトが点いた感じです。存在そのものが明るい。

せおさんに車椅子を押してもらって、二人は玄関の外に向かいました。わたしは受付で書いたり待ったりすることに。そして長いような短いような時間が過ぎて、「産婦人科の受付にコレを提出して待っててください」と言われたので、二人に「移動しよう〜」と声を掛けに行くことにしました。

二人の場所はすぐに分かったのですが、なんだかすぐには歩いて近付けなくて、涙が止まらなくなって、しばし立ち止まり、記念に写真を撮りました。(それが根本さんのnoteのトップ写真です)

「ふぅ、」と落ち着いたころに二人を見に行くと、ふたりともが顔をぐしゃぐしゃにして泣いていました。「あぁ、いい友人が居てくださってよかったなぁ〜…1人じゃないって感じられるって、こんなに心強いんだ…」と思いました。

優しい世界への入り口を見せてくださったせおさんに、心からの感謝を。
一緒に泣いてくれる人がいること、これは人生でいちばん幸せなことじゃないかなぁ…

つづく!

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