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金融機関のSNS活用、2023年夏の現状と課題
昨年夏に金融機関のSNS事例を投稿したところ概ね好評だったので、最新版として今年版を投稿します。昨年の記事はこちら。
2023年夏の金融機関のSNS活用について、2022年夏からのSNSの動向や、メガバンク、ネット銀行のSNS投稿事例を踏まえて、現状と課題を分析した。
2022年夏以降のSNSの変遷
2022年夏以降、SNSは大きく変遷した。そのきっかけとなったのは、イーロン・マスク氏によるTwitter社買収である。マスク氏は、言論の自由を尊重し、よりオープンで公平なプラットフォームを目指して、Twitter社にいくつかの変更を実施した。
その具体的な変更は、以下のとおりである。
9月:有料サービスのTwitter Blueに「編集ボタン」を導入
10月:Twitter社を非公開化
12月:認証バッジを色別のラベル表記に変更
「編集ボタン」の導入は、Twitterユーザーからの長年の要望であり、マスク氏の買収直後に実現された。これにより、ユーザーは投稿後30分以内であれば、投稿内容を編集できるようになった。
「非公開化」は、株式を公開市場で取引せず、特定の投資家のみに対して株式を売却することである。これにより、Twitter社は経営の自由度を高め、言論の自由を尊重したプラットフォームの運営に注力することができるようになった。
「認証バッジの色分け」は、アカウントの種類によって認証バッジのデザインを変更するというものである。これにより、ユーザーはより簡単に認証バッジの付与されたアカウントを識別できるようになった。
2023年に入ると、さらに大きな動きがあった。Twitterは2023年2月2日にAPI有料化を公表し、3月30日に新しいTwitter APIプランを打ち出した。これにより、APIの制限を超えると、外部アプリケーションからTwitterの機能やデータを利用することができなくなった。
また、7月24日にTwitterがXに名称変更されるというニュースも大きな話題となった。
SNSの利用状況
国内のソーシャルメディアマーケティング市場は拡大しており、2023年には前年比117%の1兆899億円になると見込まれている。各SNSの現況は、以下のとおりである。
Twitter:日本における月間アクティブユーザー数は4,500万人超
Instagram:月間アクティブアカウント数3,300万人超
Facebook:月間アクティブ利用者数2,600万人
TikTok:月間アクティブユーザー数約1,700万人
YouTube:月間ユーザー数7,000万人超
2023年のSNS動向・トレンド予測
2023年のSNS動向・トレンド予測は、以下のとおりである。
ショート動画の競争加熱
縦型動画の引き続きの流行
AI導入の加速
ショート動画は手軽に視聴できるため、若者を中心に人気があり、2023年も競争が激化するだろう。縦型動画は、SNSとの相性が良いため、2023年も流行が続くと予想される。AIはSNSの利便性を向上させ、ユーザーのコンテンツ作成をサポートする役割を果たすため、2023年にはさらに活用が進むだろう。
メガバンク、ネット銀行のSNS投稿事例
メガバンクやネット銀行のSNS投稿事例を見ると、投稿内容は昨年と比較してほぼ変わっていない印象です。フォロワーや登録者数に関しても大きな変化は見られませんでした。今後、メガバンクやネット銀行は、SNSを活用したマーケティングをさらに強化していくことが予想されます。そのため、投稿内容やターゲット層の変化が見られるかもしれません。
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まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。この1年の間に世界では、Twitter(X)の大きな変化により動きが激しくなり始めています。また、ChatGPTをはじめとする生成AIが身近なものとなり、日常の仕事が変わり始めています。
金融機関のSNS投稿内容は昨年と大きな違いはありませんでしたが、今後は身近になった生成AIの活用により、SNSの世界でも大きな変化が生まれてくると考えられます。新しい技術を柔軟に取り込みながら活かせるかが、今後のビジネスの鍵になるのではないかと考えます。
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