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海外に行って差別を体験しよう。

どうも、「常識から外れた経験はありますか?」と質問されて、アフリカで日本人にとって常識外のことを体験しすぎて、もはや何が常識か分からなくなってるアフリカ系男子のナイケルです。


無料記事では「海外で差別を受けることのススメ」について意見を述べます。
有料版では「ライブ配信ゲスト出演での反省&6月のイベント裏話」についてお話をします。


先週の木村花さんの事件に続き、アメリカでジョージ・フロイド氏の事件が起こりました。


私がこれまで読んだ記事の中では、この方の情報が、あまり差別に詳しくない方でも、背景なども理解できやすいかなと思いましたのでシェア致します。


黒人差別は、特に長い歴史があり、これから僕が伝えようとしていることが、すべての差別を無くすための最善の方法だとは思っていないんですけど、僕自身はこれにより、問題意識が強くなったので何もしないよりは100倍いいのかな、というスタンスでお話します。



どうやって差別問題を無くすか。

それはズバリ、海外で差別を体験することです。



国内では本当の差別は経験しにくい


あくまで僕の経験の話をしますから、全ての人が対象ではないですが、多くの日本で生まれ育った人たちは、なかなか本当の差別を味わったことがないはずです。


それは、日本はカナダなどと比べると、色んな国籍や人種の方に囲まれて過ごすという環境が少ないからだと思っています。


イジメはそれに近い経験になりますが、これは学校や職場など、一部の環境で侮辱されたりするものだったりしますよね。まあこちらも同様にメチャクチャ辛いし変えないといけない問題です。


しかし、例えば黒人差別や性差別というのは、そのエリア全体でされることが多いので、どこに行くにあたっても常に「差別されるかもしれない」という感情があるのです。



僕が実際に受けた差別


僕はアフリカのルワンダとベナンの2カ国で2年以上住んだ経験があります。そこで初めて人種差別を受けました。


「チンチョンチャン!!!」


これは、中国語をマネしたアジア人を対象として差別をする際によく使われる表現です。


言い方にもよるのですが、ただ単純にアジア人が珍しく、コミュニケーションを取りたいが為に言ってくる人もいます。悪意があるかどうかは、だいたい分かります。


僕は悪意のない場合はこれまで何もしてきていませんでしたが、人によっては悪意がない場合でも辛い気分になることがありますから、最近ではその場合でも注意をするようにしています。


「チンチョンチャンという言葉は、人によっては差別をされていると思う表現だからやめてね。僕は日本人だから日本の挨拶を教えるから、今度僕をみたらそれで話しかけてね。」


しかし、ごくわずかですが、悪意のある方もいて、そういった方はこのように注意をしてもむしろ加熱して言い続けることもありました。


一度だけ怒りで暴力を振るってしまったことがありますが、これは本当に反省しました。暴力はいけないし、外国ですから、これによって周囲の人たちに殺されてしまう危険性だってありますからね。



被害者になってやっと真剣に考えられるようになった


もちろん、こんな経験をしなくても、ちゃんと問題意識を持って行動できる人はいるし、その方が絶対いいのですが、僕のような鈍感男は、ここまで体験して初めて本気で差別について考えるようになりました。

今回のように大きく報道されたからとかではなく、普段から差別を無くすためにはどうしたらいいかを考え、自分なりの行動をしてきたつもりです。


まだまだ勉強が足りないし、僕の行動で何かを変えられたかというと変わっていないのかもしれないですが、声をあげ、アクションし続けることが大事だと思っています。


なので、現時点で「差別はよくないことだ」と頭でわかってはいるものの、心からなんとかしようと思えていない方は、コロナが落ち着いたあとに、海外の、なるべく日本人が少ないエリアに行ってみてください。


そこで差別を一度でも受けて、悲しさや怒りをちゃんと覚えておき、これの何倍もの数と酷い扱いを受けている人たちが世界にたくさんいるんだ、ということを考えてみると、「本気で変えたい」という想いになるかもしれません。




それでは、有料記事では僕の近況報告をお話したいと思います。


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人生賭けてアフリカで活動中ですが、ご飯を食べないと死んでしまいますので、いただいたサポートは僕の燃料として大切に使わせていただきます。