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【読書録】浮草心霊奇譚 血縁の理 神永学

あらすじ

 時代小説の最前線!

「心霊探偵八雲」の原点がここに──。

赤眼の憑きもの落とし・浮雲と絵師の卵・八十八のもとには、今日も怪異にまつわる不可思議な事件が舞い込んでくる。八十八が好意を寄せる伊織が、武家に嫁ぐことになった。想いを押し殺して彼女の縁談を祝福する八十八だが、その頃から伊織が雀の群れに襲われる心霊現象に悩まされるようになり──(「コトリの理」)。大ヒットシリーズ『心霊探偵八雲』のルーツを描く、幕末ミステリー!

感想

 ついに第一部が完結しました。これまでほとんど語られることのなかった浮雲のルーツについて衝撃の事実が明らかになりました。そして物語は第二部へと続く。このような展開はシリーズ物の多い神永先生の作品でも天命探偵真田省吾シリーズ以来だと思います。
 そして、浮雲のルーツもさることながら、八十八と伊織の関係がついに!!という展開が何より印象的でした。ミステリとして十分面白いのにもかかわらず、恋愛要素にドギマギさせられるのが神永作品の大きな魅力です!トリックではなく、あくまで「人」に焦点が当たっているので引き込まれやすいのだと感じます。
 次巻からは浮雲たちの旅が始まるということでどのようなキャラクター、物語と出会えるのか?楽しみでなりません!!

 今回はこの辺で締めようと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。


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