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【脳の暴走】イライラするのは寝不足が原因かも?
寝不足でイライラした経験、もしくは周囲の人が寝不足でイライラしていることはありませんか?
この寝不足イライラをなくす方法は2つあります。
1つは、なぜ寝不足だとイライラをするのかを知っておくこと。
理由を知っておくだけでも、寝不足でイライラしたときに自分を落ち着けられます。
2つめは、ちゃんと眠ること。
「なんだそれ」
と思うかもしれませんが、残念ながら寝不足イライラに対する解決策はこれしかありません。
昼寝をやめるだけで死亡率が60%上がったり、睡眠時間が6~7時間以下の人は早死にしたり、睡眠不足にはありとあらゆる弊害があります。
ですので「ちゃんと眠る」以上にコスパのいい体調管理はないのです。
というわけで、寝不足だとイライラする理由がわかる実験をご紹介します。
寝不足イライラ実験
健康な大人が集められ、ある実験が行われました。
被験者を2つのグループに分けて、実験者がコントロールしている環境で一晩起きてもらいます。しかし、もう1つのグループは普通に眠ってもらいます。
眠らなかったグループは普通に眠ったグループに比べて、扁桃体の反応が60%も増えたのです。
一方で、眠ったグループは扁桃体の反応は通常でした。
寝不足だと感情(扁桃体)が暴走する
「扁桃体? なにそれ?」
と思うかもしれません。
扁桃体というのは人間の脳にある部位のことです。
扁桃体は、怒りを生み出したり「逃げるか、戦うか」などを判断する「闘争・逃走反応」などにも関係しています。
つまり、寝不足だと「ここは逃げるべきか? 戦うべきか?」という「逃走・闘争反応」が常に働きやすくなり、ピリピリしている状態になるのです。
これは、常に戦う準備をしているようなものです。
寝不足になると脳が暴走モードに入る
さらにちゃんと眠ると、脳の前頭前皮質という部分と扁桃体との連携が強化されます。
「またよくわからない単語が…」
と思うかもしれませんが、かんたんなことですので安心してください。
前頭前皮質はおでこのすぐ向こうにあり、合理的判断、論理的思考、意志力などを司っています。
しっかり眠った人は、この前頭前皮質と扁桃体がつよく結ばれ、感情を抑制しているのです。
つまり、ちゃんと眠っている人は感情のスイッチ(扁桃体)と、理性のスイッチ(前頭前皮質)のバランスが保たれている状態にあります。
しかし、寝不足になるとこの連携が崩れ、感情が暴走しがちになってしまいます。寝不足だと理性のスイッチがオフになってしまうため、感情をコントロールできなくなってしまうのです。
あなたの回りにも、常にピリピリしている人はいませんか? もしかしたら、その人は寝不足で扁桃体が過剰反応しているだけかもしれません。
そう思うと、少しやさしい目で見られるようになりますよね。
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