仏教:カルマと魂の関係をシンプルに考える
仏道修行の最終目的はカルマ解脱です。
カルマ、すなわち前世から引き継いだ悪因悪業の消滅を目指します。
阿含宗では更に自分の先祖・家系の悪因悪業も消滅させる必要があるとしています。
古来から現代に至るまで、霊能力を持たない屁理屈仏教学者たちが、文字解釈に熱中し、重箱の隅をつつくような定義をあれこれ持ち出したことで仏教が複雑怪奇な内容になったとボクは考えています。
このnoteは、まあ、シンプルに考えなさいよ、という話です。
悪因悪業を、どう挽回していくか?
人は、悪因悪業、カルマ、タンハー(渇愛)を残して死にます。
そして、それらが材料となって新しい魂が生まれ、再び人として生まれてきます。
六道輪廻という大多数の人々(人類のほぼ全員)が属する境界の輪廻転生です。
大多数の人々の魂の内訳を考えてみましょう。
魂には、いくらか徳もあるけれど、大半は悪因悪業が占めていると考えるべきです。
悪因悪業は、魂あるいは深層意識レベルに書き込まれた、ゲーム的に言えば隠しパラメータ値です。
値の内訳は、人それぞれに異なります。
その隠しパラメータ値に基づいて、それぞれの人生、それぞれの個性や性格が作られます。
そして、この隠しパラメータ値の内容を知るための技術が四柱推命、紫微斗数、ホロスコープといった運命学です。
仏道修行とは悪因悪業が人間の魂の大半を占めているこの状況を挽回していくことから始まります。
つまり、図で言うところの青色を消滅させて、黄色の成分を増やしていくことを目指します。
で、それは具体的にどうやるのでしょうか?
ここが修行法です。これは別途述べます。
仏教を哲学や知識だと思っている人は、知識を得ることによって、この状況を挽回できると本当に思っているのでしょうか?
対象は魂に刻まれた見えない値なのに・・・
家族も悪因悪業によって出会う
仏教を語る大多数の人たち、そしてスピ系の人たち、自己啓発系の人たち、これらの大半の人達は、自分個人だけが救われること、自分だけが変わることを考えていて、家族全体が変わる必要があることに真正面から向き合っていないように、ボクには見えています。
あなたは、なぜ、この両親の子供として生まれたのか?
あなたは、なぜ、このような配偶者を選んでしまったのか?
あなたの子供は、どうして、こんなことになってしまったのか?
この状況を、何とか挽回できないか?
これらを真正面から考えるのは、とてもつらいことです。
家族ガチャの失敗は、自分の意志で制御できないことが大半です。
あなたと家族の関係は、あなたと家族のカルマが先に存在しており、自分の意志とは関係なく「縁起」という不可視の引き寄せによって出会ってしまった(生を受けてしまった)ところから始まります。
あなたと家族の関係を図で説明すると、こうなります。
悪因悪業が強く作用して家族になるならば、両者を繋ぐ矢印は青に近い濃い緑となります。青に近ければ近いほど、家族ガチャに失敗している。
家族は仲が良くて幸せだするならば、矢印は黄色に近い緑になる。
とても幸せだったけれど、今日、突然事件事故に巻き込まれて家族全員が死亡してしまったら、矢印は黄色だったのか青だったのか?
仏教学者やスピ系の人たちは、自分が頑張れば、自分は救われると述べていることが大半だと思います。
残念ながら、そうは簡単ではありません。
あなたと家族は、悪因悪業を材料とする見えない線で強固に結びついていますから、家族が持つ悪因悪業に起因する家族が引き起こした事件事故に、自分の意志とは関係なく自分も巻き込まれ、自分も家族も皆で揃って悪因悪業の波に流されていくからです。
だから、本当に自分が幸せになりたいと真に願うのであるならば、家族の悪因悪業も消滅させる必要があるのです。
このシリーズ、数回、続きます。
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