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育休中って、普通はヒマなんですか?

私的には、全然ヒマじゃないんですけども。



※この記事は、首相の「育休中の学び直し」発言の前に書いたものです。


先日、地域の赤ちゃん連れママ向け
イベントに参加した。
フリートークタイムに、数人のママ達と
ざっくばらんにお話。



あるママが言った。
「育休中ヒマじゃないですか?
普段皆さん何してるんですか?」





え、まじですか?
ヒマなんですか?
逆に、どんな生活してればヒマになるんですか?


とはさすがに言えなかったが、


その日の帰り道、私は
「育休中は普通ヒマなのか?」と
ぼんやり考えながら歩いた。
子供を抱っこ紐で抱えながら。




私個人としては、
今までの産休育休期間に
「ヒマだなぁ」と感じたことは
あまり無かった気がする。


仕事を休業してる分、10:0ではないものの
家事の分担は多めだし、

時期によって育児の大変さに波はあれど
子供の面倒は常に見ていないといけないし、

コーヒーを飲みながら
スマホを触ってる時間もあるが、
それは「ヒマだから」ではなく
「家事育児の合間の休憩時間」という位置づけだ。
それも、横目で子供をチラチラ確認したり
目が合えばニコッと微笑んだりしつつ。



そう、だから、ヒマではない。

と思ってきたのだが、どうなんだろうか。
客観的に見たら、私はヒマな人に見えるのだろうか。


「家事育児の合間の休憩時間」なんて
「ヒマだから取れる時間」じゃないの?

なんて言われちゃうかな。




うーん。
でも。
自分的には「ヒマ」ではないんだよなぁ。


毎日ではないが、家中掃除機やモップをかけて、
洗濯機を回して、干して、ベランダに出して、

子供の朝の保湿やお着替え、爪切りをして、

ぐずったり気になったら遊んであげて、

1日2回は離乳食を準備し、食べさせ、片付け、
授乳するかミルクを作って飲ませ、
哺乳瓶洗って除菌して、歯磨きさせて、

離乳食のストックを作り、
大人の夜ご飯や朝ご飯を作り、

食品や日用品の買い出しに出かけたり、
子供がなかなか昼寝してくれなければ
寝かしつけ目的で内外を歩き回ったり、
児童館へ連れて行ったり、


他にも細々としたタスクは無数にある。
自分だってご飯食べたりトイレ行ったりしなきゃだし。


とはいえ、
座ってひと息つく時間が
全く無い訳でも無い。

子供は、生まれながらのショートスリーパーだし
なかなか昼寝してくれないけど、
寝てくれてる間は
家事または休憩時間に充てられる。




これは「ヒマ」な育休生活だろうか。

それとも、例のママさんは
これらをめっちゃ効率化して
育休生活で「ヒマ」を獲得しているのだろうか。




そもそも「ヒマ」の対局にあるのは
「忙しい」だと思うが、
「忙しい」かどうかの判断基準は
人によって結構違うと思う。

1日に複数個の予定があっても
「ガチガチなスケジュールじゃないし忙しいってほどじゃない」
という人もいるだろうし、

1日に一個でも予定があれば
「今日は予定がある、忙しい忙しい」
という人もいるだろう。

その人のキャパシティーとか、
普段の生活の忙しさ度合いとか、
タスクの負荷の程度とか、

まあ、色々な要素はあると思うが、
「忙しい」とか「ヒマ」は
かなり感覚的な表現だ。


となると、もしかしたら例のママさんは
私と同じような生活をしているけど
忙しい、とは思わない方なのかもしれない。
もしくは、
やはりめっちゃ効率的な生活を
しているのかもしれない。



となると、
「育休中って、普通はヒマなんですか?」
の答えは、
「人による。普通とかない。」
っていう、一周回って
当たり前の回答にたどり着いてしまう。



とにかく、今の私にとっては
「育休全然ヒマじゃない」のだが、


こうしてつらつらと書いているうちに、

自分は「自分がヒマである」という状態を
認めたくないのかもしれないな、
とも思えてきた。




私は大学卒業以降、
わりとガツガツ働いてきた方だと思っている。
↑これも感覚的なものなので控えめな表現にした

ストレスフルな業務内容、長時間残業、
役職としてピープルマネジメント側の
業務も経験したり。

仕事の日に「ヒマ」を感じることはほぼなく
目の前の仕事に追われていることの方が
圧倒的に多かった。


そんな私が産休育休に入って、
急に仕事から解放された生活が始まって、
ほどなくして出産し、
生活が一気に赤ちゃんメインになって、
里帰り後は育児と家事との両立を
目指してやってきて
(⁠里帰り中のことは、別途記事にしたいと思う)


不器用、おっちょこちょい、心配性
タスクを抱えていたくないので
努力と気合でどんどんこなそうとする
だから常に動き回っている
常に悪い方に進むことを想定し、
リスクヘッジしようとしがち



そんな自分だから、
育休中も、仕事をしている時と同じように
結構頑張っていると思っている
やっているジャンルが全然違うだけ


そう、私、頑張っているつもり。

だから「自分がヒマである」とは
認めたくないのだと思う。

「自分がヒマである」と認めてしまうと
「自分はそんなに頑張ってない、ラクしてる」
と言っているように感じてしまうから。
自分の頑張りを自分で否定しているように
感じてしまうから。

客観的にはヒマに見えたとしても、
他の人にとってはヒマな生活だとしても、

私にとっては全然ヒマじゃない。
それは事実だし、否定する必要はないかな。




大人になって、
新卒若手の層から抜け出たあたりから、
頑張り という定量的でない部分を
評価してもらえる機会は減ったと思う。
だからかな、最近、
褒めてもらいたい
という気持ちになることが、実は度々ある。
ちょっと恥ずかしいけど。


褒められる、までいかずとも
日頃の頑張りは認めてもらいたくて、
それとなく夫を誘導してみたり。
(⁠⁠今日はコレとかアレとか色々したよー大変だったよー、とか)



誘導してでも(笑)他者から頑張りを
認めてもらうのは嬉しい。

でも、自分で自分の頑張りを
認めてあげるのも、
「ママとしての自分」をなるべく好きでいたり、
「役職:ママ」のモチベーションを保ったりするために、
必要かなと思うから。 


自分の頑張りを自分で否定したくない。


なので、私、ヒマじゃないです。






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