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三十数年通っている美容室にて(12月9日土)

5か月ぶりの美容室。

髪を切ってもらうというと、短く切ってもらわないと損々と考えてしまうので、きょうもいつも担当の美容師さんに「短く切ってもらっていいです」と告げる。横の髪が肩まで届くと切りたくなる。短いほうが、シャンプーとか手入れとか、何かと楽。
「首筋、寒くない?」
「何か巻いとくから大丈夫」ということで、首が少し見えるぐらいまで切ってもらって、さてパーマ。
外出する時は、マフラーなりスカーフなり巻いている。冬場には、なくてはならない。布1枚でほんとに暖かいなあと思う。

家にいるとき、眠るとき、古びたマフラーやスカーフを巻いている。タオルでも代用できる。
「年とってくると、何かみんなそうなるよねえ。私も、うちの母親とおんなじようなことしてるわ」と美容師さんも笑う。
そうそう、うちの祖母も何かしら首に巻いていた。母もしかり。
美容師さんとも三十数年のお付き合いになる。お互い一緒に年とってます。

そんな話し声が聞こえたらしく、隣の椅子のお客さんが私の名前を呼んでくれた。
「えっ」
「声でわかったわ」と、週刊誌を読んでいたメガネを外して名乗ってくれたので、ああ~、どなたかわかった。あら〜、久しぶり。子供たちが小学生の頃、PTA活動を一緒にやっていた方。あの頃はメガネかけてなかったもんね。

その方を、私も認識はしていた。でも、お互いマスクして、エプロンみたいなのをかけて、頭にはナイロンキャップをかぶっているので、隣同士でも、彼女が誰だかわからなかった。なのに、私のことは声でわかったって。そんなに覚えられるような声かなあ。

彼女が声かけてくれたおかげで、子供が小学生だった頃に私は一気に若返った。




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