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4歳児のまっすぐな姿勢がかっこいい(1月15日月)

きのうの演奏会、会場内は暗くてはっきり見えなかったので、改めてプログラムを見てみたら、出演者を顔写真つきで紹介するページがあった。その中に「いっしょうけんめいがんばります」というメッセージと一人の幼児の写真が載っていた。ほかのメンバーは現在の大人の姿なのに一人だけ子供の写真。こんな小さい子、舞台に立っていなかったよなあ。小さいときから楽器を触っていたのかなあ。上手な洒落ですか。

きのうの演奏会の幕間に体験コーナーがあって、4~5歳の子が舞台に上がって、トライアングルを鳴らしていた。楽しい気持ち、うれしい気持ち、残念な気持ちになって鳴らしてみようということで、軽妙な楽団員のトークの後に一人一人の子供たちが、ちぃ~んと鳴らす。それぞれの気持ちが出ていて、同じ楽器でも音の響きが違うということが子供の一振りで十分わかった。なるほど、こうして小さいときから舞台に上がって楽器に触る体験をしていれば、大きくなってから思い出すことがあって、楽器を演奏しているかもしれない。楽団員さんもこういう理想を抱いて体験コーナーを設けているのかな。

「舞台に上がって、トライアングルを鳴らしたい人~」と指揮者から呼びかけがあったとき、すぐに「はいっ」と私から2席隣の女の子がまっすぐ右腕を上げた。背が小さくて舞台からなかなか気づいてもらえなかったけど、ずっと手を上げていた。その後、周りの大人たちが、ここです~と手を振って気づいてもらえて、女の子は一人で舞台に上がっていった。ほかの子は親御さんも一緒だったのに、その子は一人で席から舞台へ。マイクを向けられ「4歳です」と答えて、「お母さんに好きなリンゴをいっぱい買ってもらったときの気持ち」を音にしていた。
かっこいい。こんな子供が育った家庭をのぞいてみたい。

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