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心と身体を快適に保つのに役立つツール #5 身体に取り入れるものを選ぶ-その2:情報

自分の身体というのは、自分が取り入れたもので出来ている。
そして、自分は皮膚の内側で独立して存在しているものではなく、外界とゆるやかにつながっている。

ウィルスが他人の身体から自分の身体に入ってくるように、自分ではコントロールできないものもあるけれど、取り入れるものを意識的に選べるものなら、意識しておきたい。
自分でコントロールがしやすく、かつ影響が大きいと思われること。

前回は「食べるもの」の観点から書きましたが、今日は「情報」について。


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「情報」も、身体に取り入れるものの代表ですよね。
脳、思考回路、そして行動にも影響を与えるもの。
脳も身体の一部ですから。

テレビ、ニュース、SNSなど、このブログだってその一部ではありますが、身の回りに情報があふれています。
それを、流れてくるそのままに、すべてを取り入れていては、脳にも心にも負担がかかります。

そして、その情報によって、自分の思考や行動が影響を受けている、という事実に、もっと自覚的になっても良いと思うのです。

以下について考えてみます。

・それ、本当に自分が必要なことかな、と冷静になってみる

・つらい気持ちになる情報なら、見ないという選択肢をもつ

・情報を遮断する時間をもつこと


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それ、本当に自分が必要なことかな、と冷静になってみる

情報を取り入れる、ということは、それについて自分の思考を巡らすことになります。
例えば、芸能人のゴシップ。
それについて、あれこれ詮索したり、意見を表明したり。
いや、それはそれで別に構わないのですが、それはあなたにとって、本当に大切なことでしょうか?

大好きなアイドルだったら、もちろん感情は揺れ動くでしょう。
でも、特にそれほどでも、なんて人であっても、不倫疑惑などを興味本位で情報摂取していませんか。

楽しいならいいんですが(他人の不幸は蜜の味なんて言いますしね)
でも、それ、別に自分の人生に何の関係もないし。
その人(芸能人)と直接の知り合いでも、人間関係があるわけでもないし。
で、そのゴシップについて記事を読んだり、噂話をするような、そんな時間って、もったいなくないですか。
時間って、「人生」ですよね。

自分の人生の時間を、そういうことに割いている。
それを自覚したい。

もったいないよね。

まあ、これは楽しいならそれでもいいですが、正直「関係なくない?」


つらい気持ちになる情報なら、見ないという選択肢をもつ

災害や、事件、ニュースなど、つらい気持ちになる報道も、多いですよね。
災害予防のために、台風情報などずっとかじりついていると、不安や恐怖が大きくなって、とても疲弊します。

もちろん、こういう時の情報は安全のために大切ではありますが、出来る対策をしっかりしたら、ちょっと意識を切り替えて、ニュースを見るのをやめる、楽しいこと・リラックスできることをする、というのも大事だと思います。

災害のように緊迫した状況でなくても、他の地域の災害情報やつらいニュースなど、たくさんあります。
それらを「知ること」は大事かもしれません。
知って、その先の何か行動を変えることが出来るように。
それも大事です。

ただ、そのニュースを見ることによって、つらい気持ちにさらされ続けていることが、自分にダメージを与えているのではないか、と感じたら、離れることも大事です。
繰り返し流される、災害の映像。そのショッキングな映像を何度も繰り返し見ることによって、トラウマにさえ
なりかねません。
そこから離れるのは、自分の身体と心を守るため。

自分が何か出来るか、というのは、心と身体が健康であるより優先されることではない、と私は思います。

たとえば災害ボランティア。
元気で、すぐに行動に移せるだけの体力と行動力があって、という方はぜひ活動していただきたい。
でも、そうではない人。
そういう人が
「何も出来ない自分は、なんて役立たずなんだ」
と自分を責めてしまっては、本末転倒。

本来なら、災害後の支援、ケアというのは、国家や自治体がやるべきことだと思うのですよ。
ボランティアを期待するという方がおかしい。

だから、ボランティアの活動を出来ない自分を責めないでほしい。


情報を遮断する時間をもつこと

眠る直前まで、そして起きてすぐ、スマホを手にする人が多いのかな。

一日のうち、どこかで、情報から離れる時間が持てたらいいですね。
自然を感じる、動物・植物と戯れる、とか。
今の自分の状況、感覚、などに意識を向ける、瞑想、とか。

今無意識にスマホをいじっている時間を見つけて、その時間はやめてみるようにしてみたらいかがでしょう。
電車の中とかね。

おすすめは、寝る前1時間ほど。
よく言われるように、PCスマホなどのライトが交感神経を刺激し、寝付きが悪くなったりもするようなので、ここでやめてみるのは一石二鳥だと思います。


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「情報」も意識的に、選択的に取り入れる。
視覚や聴覚などをとおして身体に取り入れているものも、自分を構成する要素になる、というように考えれば、無自覚な情報摂取にも無防備でいられない。
そう思っています。


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