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丁寧に振り返ることで、抱負が形作られる

義実家のある九州で広い空と海と川と遠くの山々を眺めていると、自然とこの1年どんなことを考え感じ選択したかを振り返っていました。脳の中を浮遊していた数々の事象がゆっくりと沈殿し、形を成したように思います。

数年前からさまざまなことを同時に始め、しばらくは初挑戦の連続でした。思えば、ジェットスタートを切り走り続けていたようです。初挑戦とはいえ、40年の人生で醸成してきたカタチの無い何かを爆発させたような感覚でもあります。

身を置く組織や環境によって自分が表現できるコトや会得できるモノの質が異なることも体感しました。単純に合うか合わないかではなく、合わなくても得るものに価値を見出せる、合っているからこそ細かな違和感に気づけるなどさまざま。だけど、情熱を傾けられることを選択し、それを「やっているか」を俯瞰する目はちゃんと持っていたいと思うこの頃です。

子どもの頃から続けたピアノ以外取り柄もなく、世の中のことを熟知しているわけでもない。だからといってピアノを生業にすることに実力、環境ともに限界も感じていました。社会の仕組みに疎いことがコンプレックスになっていくのをなんとか食い止めたい。何より、違う世界が見たかった。自分のために自ら敷けるレールと先に見えるコースやゴールがどうにも窮屈で、もう一度、思い切り蹴り出して大転倒してもいいから走りたかったのだろうと思います。

ライター業をスタートしてもうすぐ4年目。現在は編集と事務、そしてアットクラフトと複業しています。

社会の中で自分がどうでありたいかと、社会が求めていることとがカチッとはまれば色々なことが加速しそうですが、そうなるように今は人生で2つ目の受信器を手にしてチューニングしているところなのかもしれません。そのチューニング自体がまた楽しかったり。まだまだ先は長いので。

そんなわけで、もう少し多角的にやってみようという心持ちは本年も変わらずです。

一昨年より、ローカルメディアとのご縁をいただき少しずつ記事を書かせていただいております。ご登場くださった方々は、活動の範囲が限られていたり、決して有名ではなかったり。だけどとっても正直に取り組んでおられる。そうした皆さんの言葉や想いが埋もれてしまわず、大切にみんなで磨ける未来でありたいなと考えています。

美しい音色を出すために傾けてきた自分の耳を、言葉の世界でも試してみたい。音楽も言葉も人が発する嘘のない世界観に身を置けたら幸せだなぁと。

そして、

「全力で取り組みたいと思うことを、一つずつ積み重ねる」
「ピンときた物事があれば、小さくてもいいから必ずアプローチする」

この二つは常に意識して過ごすつもりです。


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