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生まれた時から存在する区別 - 【開封率第8位】2019年11月21日のニュースレター

私は毎朝、ニューヨーク・ロンドン・パリ・ミラノ・東京から生まれる約1000記事をチェックして、週2回、ニュースレターを書いています。
2019年10月8日から始めたこのDearmedia Newsletter、丸一年が経ちました。
そこで、1年間を通して開封率が高かった内容を限定公開していきます。

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生まれた時から存在する区別

2017年10月、米カリフォルニア州では、出生証明書に男性、女性だけではなく「Nonbinary(第3の性)」を記載、または性別を記載しないことも選択できるようになりました。

これは“gender creative” または“gender expansive”と呼ばれている、小さいながらも急成長している考え方を知事が認めたと言われています。

ロサンゼルスに住む親子の、性別に関する物語です。

【本日のピックアップニュース】

この記事によると、現在アメリカではカリフォルニア州以外にも10の州で出生証明書にジェンダーニュートラルな記載が許可されています。

しかし、社会保障局では未だに男性か女性かを選ばなくてはなりません。

また、ほとんどの州では、運転免許証の性別を変更できるようになっていますが、テネシー州、カンザス州、オハイオ州では変更を許可していません。

カナダ、ドイツ、オーストラリア、インドなどでは、パスポートに第3の性を記載することが許可されていますが、米国ではそれができません。


日本では戸籍の性別変更は法律的には可能ですが、2名以上の医師による性同一性障害の診断、生殖腺の機能を永続的に欠くこと、他の性別の性器に近似する外観を備えていること、20歳以上であること、婚姻してないこと、などの高すぎる条件が必要です。

今年2月には、性別変更のためには生殖機能をなくす手術を必須とする規定を不服とした裁判で、最高裁が原告の訴えを退けました。


性の在り方は本来多様で、江戸時代の「若衆」文化やインドの「ヒジュラ」、バルカン半島の「ブルネシャ」など男性でも女性でもない間の性の文化は、世界各地に昔から存在しています。
生物学的的にも両方の性腺を持って生まれてくる、いわゆる両性具有の方々もいます。
(余談ですが、調べたところ、日本では出生直後に外見上の性別が不明瞭である場合、出生届等で性別留保という手続きをすれば戸籍には性別は記載されないそうです。)


考えてみれば、私達はこの世に命を授かった時点から
性別、人種、国籍などの区別の中で生きています。

区別があるところにはマジョリティが生まれ“あたりまえの壁”ができていきます。

マジョリティでいることが幸せだと信じられていますが、それは実は、誰かが意図的に作った幻想なのかもしれません。

本来私達は、それぞれが突出した才能を持っていて
突出しているということはマイノリティで在ることです。


取り巻く社会や国家などの外部環境に自分のマイノリティの部分を認めてもらうには、大きな仕組みや思惑があり、むずかしい部分もあるでしょう。

ただ、私はいつでも自分のマイノリティの部分を自分だけは認めて、大切にしていきたいと、
そしてそれが自らの”あたりまえの壁”を壊していくことだと信じています

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