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メールの7-to-7 rule,もっと普及させませんか?

私は日常的にNHK実践ビジネス英語を聞いているのですが,ここ数年でメールの7-to-7 ruleが話題に挙がることが複数回ありました。実践ビジネス英語ではこのルールについて以下のように紹介されていました。

The idea of the 7-to-7 rule is that employees are strongly urged not to send each other emails before 7 a.m. and after 7 p.m. (引用元はこちら

夜7時以降から朝7時以前の間は,緊急時を除いて仕事のメールは互いに送らず,その間にはメールをチェックしたり,返信したりする義務もないというものです。日本ではなかなか馴染みのない概念ですが,少し調べてみるとトロントなど数年前から実際に導入している都市も海外にはあるようです。

私自身,このルールには賛成です。大学教員や研究者という職業は時間が柔軟に使える分,夜中や明け方にメールが来ることも珍しくないのですが,私は夜中に家でリラックスをしている時に仕事のメールが来るとドキッとしてしまうことが多々あります。逆に自分が寝ている時にメールがたくさん来ていて,明け方になってそれに気づくと罪悪感や申し訳なさを感じるという人もいるでしょう。(私自身は後者のほうはあまり当てはまりませんが)

こういうことを言うと中には「そんなに嫌ならそもそも家でメールをチェックしなければいい」「夜中にメールを送ってもこっちはすぐに返信を求めていない」といった声もあるでしょうが,このご時世,電子デバイスから完全に離れて生活するもの難しいですし,要返信か否かにかかわらずメールが送られてくるだけでプレッシャーに感じる人もいるのだということを理解して頂きたいのです。

特に小さなお子さんがいる方などは,子どもが寝た後の夜中の時間しか落ち着いてメールができないという方もいると思います。もちろんそういった大変な状況もあると思いますが,最近は予約送信機能があるメールサービスも増えていますので,メールを夜中に書いて明朝の7時以降に予約送信という使い方もできると思います。

厳密にこのルールに則る必要はないと思いますが,ともすれば無法地帯となり得るこの分野では互いの共通認識としての緩やかなルール設定は必要だと感じています。このルール,もっと普及させませんか?

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