記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

市川崑制作「犬神家の一族」を観た


「犬神家の一族」のネタバレを含みます


YouTubeで市川崑制作「犬神家の一族」が無料公開されていたので観ました。面白かったです。事前情報は、

「・音楽が大野雄二(ルパン三世のテーマを作曲した方ですね)
 ・とにかく画が綺麗
 ・スケタケ、スケキヨ、スケトモの3兄弟が出てくる
 ・湖に足!大きな足!BIGFOOT!」

の3点でした。
感想としては

「・音楽が全部大野雄二、どこを聴いても大野雄二
 ・画がとんでもなく綺麗
 ・怖がりどころがわかりやすい」

です。あとかっこいいおじさん。序盤で一瞬だけかっこいいおじさんが出ました。「犬神奉公会」の偉い人だそうです。調べたのですが画像が無かった…。気になる人は各自で観てください。袴にサングラスのイカしたおじさんがでてきます。


感想①どこを聴いても大野雄二

大野雄二でした。映画「カリオストロの城」等を観た方は共感されると思うのですが、大野雄二さんの曲には、全て大野雄二さんの影が落ちています。わかりやすい。素人考えですが、「曲のどの場面で、どの楽器にどのように指示を出すか」が似ているのだと思います。大好き。
この映画のメインテーマは「愛のバラード」で、木管楽器が良い。とても、良いです。メロディも頭に残りやすく、しばらく頭で流れます。

感想②画がとんでもなく綺麗

綺麗でした。

法事のワンシーン。何とも言えない良さ
目だけでここまで訴えてくる

私は現代のナウでヤングな若者なので、「昭和レトロ」「セピア色」とかいった単語が大好きです。さすが封切り1976年。とても良い。この時代に行きたいかと聞かれたら行きたくないのですが、憧れる気持ちも片隅にあります。あとみんなタバコ吸ってる。老若男女吸ってます。良いね
役者とセットの美しさでもかき消すことのできない登場人物の醜い感情も、ギャップがあって良いです。

感想③怖がりどころがわかりやすい

原作が探偵小説なので、映画もTHE・ホラーというわけではないのですが、それでも怖そうですよね、犬神家の一族。湖に足刺さってるし。しかし、犬神家の一族は怖がりどころがわかりやすい。BGMが徐々に怖くなっていくと、怖いシーンが大音量の効果音とともにバアン!ドオン!と驚かせます。わかりやすいですね。無音でいきなり驚かせない。言ってみれば犬神家の一族はいわゆる「ジャンプスケア」のみで驚かせてきます。(3か月以上前に一回観た素人の考えです、違うかもしれない)
わかりやすい。それに、昨今のホラー映画に比べればグロさも怖さも格段に低いです。怖いシーンも、スケキヨ(?)がマスクを外すシーンと、スケトモ・スケタケが死体で発見されるシーンぐらいですし。でもちょっとえっちなシーンがあるので、家族みんなで観よう!学校で流そう!等はやめておいた方が賢明かと思われます。部屋で一人で観ましょう。

まとめ

「犬神家の一族」是非観てください。原作ももちろん面白いですし、市川崑ver以外にも多数のメディア作品があります。全部観ましょう。最近ではこんな曲も出ています。是非。


この記事が参加している募集

#映画感想文

66,651件