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ビッグマムが気になる


⚠️ONE PIECEのネタバレを一部含む考察を書くので、読んでない(見てない)人はご注意ください。⚠️


ビッグマムにまつわることで、気になる箇所がいくつもあって、ちょっとそれらを書き出してみようと思います。


●リンリン6歳の誕生日●

この過去回想エピソードでは、
[リンリンが周りにいた子供たちとマザーカルメルを無意識に食べてしまった]
と思わせるような表現がされています。

ですが、私は
[マザーカルメルがシュトロイゼンと組んで、周りの子供たちとマザーカルメル自身を食べさせるよう仕向けた]
のが事実なんじゃないかって気がするんですよね。

後のシュトロイゼンの台詞
「あんな怪物見たことねェ!!」
この言葉は、あたかも子供たちを食べたリンリンを見て吐いたかに見えますが、そうじゃなくて、マザーカルメルに対しての言葉なんじゃないかって気がします。


マザーカルメルは、孤児売りを繰り返していましたが、
「そろそろこの稼業から足を洗おうと思っててね」
と、宣言をしていました。

高額請求に加え、事実が漏れれば特大スキャンダル、マザーカルメルが政府から命を狙われても何ら不思議ではない状況なので、
[死んだと見せかけて、リンリンの中で生き長らえる(魂だけ)]
という作戦を思い付いたのではないでしょうか。


シュトロイゼンの、何でも食べ物に変える力を使えば、子供たちをセムラに変えることもできます。

マザーカルメルの、何にでも命を与える力を使えば、セムラに命が宿ります。

リンリンがそれらの区別を付けられずに、喋るセムラを全て食したと考えると、
「机まで噛っちゃった!」
と、セムラではない物の判別をできているリンリンが他の子供たちを食べたかもしれないことにも辻褄が合います。


また、大人になったリンリンがクロカンブッシュの食いわずらいを起こした際、クロカンブッシュたちには生命が宿っています。これも、
[リンリンは命が宿ったセムラを積み上げたお菓子のことをクロカンブッシュだと思い込んでいる]
と考えても不思議ではありません。

なので、マザーカルメルとシュトロイゼンがグルだったと考える方が、何だか納得できるんですよね。


●ハーフ&ハーフ●

キャベンディッシュとハクバが同時に登場するのと同じ原理で、リンリンとマザーカルメルの人格は同時に登場しているときがあるのだと思います。

ワノ国編でリンリンが記憶喪失になったとき、ナポレオン(リンリンの帽子)は
人見知りだから…。」
の言い訳と共にだんまりを決め込んでいました。

これも、ナポレオンを使っているのはマザーカルメル、ナポレオンはリンリンとは関わらないことを示しているとすれば非常に納得できます。


ビッグマムに双子や三つ子が多いのも、マザーカルメルが中からソルソルの能力で操作している可能性もなきにしもあらずです。


●ミザリー●

ビッグマムの強さは天性のものもあるのでしょうが、よっぽどのことが起きてもなかなか死なないのは、リンリンの中でマザーカルメルがソウルを与え続けているとも考えられます。

ところが、ロー&キッドと対戦した際に、リンリンからマザーカルメルのソウル(ミザリー)を解放し過ぎてしまったことで、ビッグマムの敗北に繋がったのではないかと思うのです。


結果的に敗北に繋がってしまったとはいえ、マザーカルメル自身は
[ミザリーとしてリンリンとは別人格で存在する]
ということを望んでいたのではないかという気がするのです。

ナポレオン、プロメテウス、ゼウス、という3人でチームだった際、おっとりしたゼウスのことをプロメテウスは疎ましく感じている場面が何度かありました。これは、マザーカルメルがリンリンに対して疎ましく感じる瞬間の現れとも取れるので、高慢なヘラを得たことで、マザーカルメル本来の狡猾さを発揮できるようになった…と、いうことなのではないでしょうか。


●マザーカルメル●

シュトロイゼンは唯一、長い間、リンリンの中にマザーカルメルが存在していることなど、全てを知っていながら側にいるのではないかと思います。

シュトロイゼン自身が身を隠すにも、強靭なビッグマムの陰に潜んでいることはメリットでしょうからね。


ただ、今のところハッキリしないのは、マザーカルメルの目的なんですよ。

金銭だけが目的だったなら、孤児売りを止める必要はなかったでしょう。

力だけが目的だったなら、そもそも能力の高い子供を政府に売ることもせず、自分の手元に置いて置けばよかったはず。巨人族をわざわざ海兵にする以外の方法だってあったはず。

それをあえて、政府に強い力を与えておきながらもリンリンの中から支配して、ビッグマム海賊団というこれまた強靭な勢力を築いたという部分が、どうも繋がらないんですよね。

政府、海兵側にスパイを送り込んでいた、という線も0ではないでしょうが、送り込んだ上での何らかのアクションが起きずに時間が経ちすぎていることから、この線はほぼ無いでしょう。


多分、現段階ではまだヒントが足りない気がしてなりません。

その上で、可能性として
1.マザーカルメルは自分が太陽神なのだと信じていた
2.マザーカルメルは自分が太陽神になりたかった
3.マザーカルメルは自分で太陽神を生み出したかった

この辺の思惑があったとすれば、少し話が通ってきます。

1は最も可能性は低いです。多分、
『人間としてのマザーカルメルは太陽神ではない。』
という自覚がなければ、色々と辻褄は合いません。ただ、
物に生命を与えられる=神の力
という認識から、
『自分は神の力を持っている。』
と信じていた
という線なら頷けます。

2の可能性が一番高いと思えるのですが、その理由としてビッグマム(リンリンにしろマザーカルメルにしろ)のソウルを分け与えている火にも拘わらず、太陽の形をした男の子であるあたり、JOY "BOY"に強い拘りを持っていたのではないかと推測できるからです。

また、最終的にリンリンからの分離を目論んでいたように思える点からも、太陽神になろうとしていたのではないかという風に見えます。

3もあり得ると思う理由は完全な憶測ですが、マザーカルメルが太陽神信仰が強すぎた場合、
『自分が太陽神を生み出せば、信仰心の強い巨人族を中心に、政府に売り飛ばした孤児たちなど、多くの人間を牛耳れる!』
という打算も生まれるからです。しかも、
『自分が太陽神を生み出す流れを辿れば、太陽神信仰に反せずに自分の野望を叶えられる!』
と踏んだとしても違和感ありませんからね。

行き過ぎた信仰心が闇を生む典型というか、エネルに似た感覚だったのかなって思います。


こんな感じで、
[自分の野望(信仰心)のために、子供に子供を食べさせるという狂気を見せたマザーカルメル]
に対して、シュトロイゼンの
「あんな怪物見たことねェ!!」
なのかなぁ…と、感じる訳ですよ。

あと、サンジとプリンの結婚式の際、マザーカルメルの写真を見て
「太陽のような人」
と言っていた人もいたので、そういうことなのかと思います。


●解放の戦士●

結果として、
【ヒトヒトの実幻獣種モデルニカ(解放の戦士)】
を食べて、JOY BOYを宿したのはルフィだった訳ですが、ビッグマムがルフィと出会ってしまったことで、ビッグマムの中から、取り込まれていたマザーカルメルが解放されることを可能にした、っていう予測もできます。

ルフィは出会う人を解放して回ってますからね。

一番初めがコビー(アルビダの船から)、次にゾロ(海軍基地から)、ウソップも島に留まっていたところから「勇敢な海の戦士になる!」と、自分の夢を解放したり、色んな人を解放し続けています。

その流れで、リンリンの中のマザーカルメルを解き放つことが可能になったことで、ミザリーが誕生してしまい、ただ、結果として、ビッグマムの敗北に繋がってしまったと考えると、これもこれで筋が通るんですよね。

太陽に近付き過ぎて翼を失ってしまったイカロスのストーリーを彷彿とさせます。


逆に、ビッグマムは常に自分の元から去ろうとする人間を許しませんでした。支配するか、逃げる人は皆殺しか、とにかく自分の管轄内に人を留めておくことに強く執着していましたよね。

リンリンの6歳の誕生日での友達(とマザーカルメル)失踪事件がトラウマになっていたとしても、もしマザーカルメルがリンリンの中に取り込まれているのだとしたら、子供たちを売り捌いていたマザーカルメルが他の人間を自分の元に留めようと強く執着するのは不自然です。

この辺の行動原理も
「人は太陽と共にあるのです。」
といった強い太陽神信仰が元になっているのだと考えると
『自分(太陽)と共にいようとしないお前らは悪だ!』
と、いう強い怒りに変わることも納得できるので、マザーカルメル(もしかしたらリンリンも?)は行き過ぎた信仰心の暴走からくる暴挙を繰り返していたのかもしれません。


●D●

「Dの一族のことを神の天敵と呼ぶ人もいる。」
とのことですが、この言葉が示す神とは、本物の神ではなく、【「自分が神だ!」と触れ回る人間】の天敵であることを差しているのではないかと思います。

だから、ローがビッグマム(≒マザーカルメル≒ミザリー)を倒せた、という話も通ってくるんですよね。


ただ、ここまで書いておいてなんですが、マザーカルメルどころか、【ソルソルの実の意思】が『自分が神だ!』とのたまわってた可能性も結構高いじゃないですか。

何なら、その説が一番色々と筋が通る上に、その【ソルソルの実の意思】=ミザリーだった、とすると、キッドではなくローが切った意味が生きてくるんです。




ここまで語っておいてなんですが、あくまで私の妄想なので、信じないでください。

ただただ、
『真相が気になるーーー!!!』
って落ち着かないだけです。

昔70巻近くまで買い集めて、引っ越しを期に売っちゃったから、また買うのはどうも負けた気がするから気が乗らないんですけど、また買いたい気もして仕方ないんですよね。

くっそー…読み直してぇ…

と、いうか、早く完結に向かってくれー!


とりあえず、タイミングが合えば、またYouTubeでトットランド辺りのストーリー見て研究しよかな。

気になりすぎてダメだ!


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