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ドンキホーテ・ドフラミンゴが気になる


⚠️はい、今日もまたONE PIECEのネタバレを一部含む内容を書きますので、読んでない(見てない)人はご注意ください。⚠️



●ドンキホーテ・ホーミング●

ドフラミンゴ(以下ドフィ)の父親であるホーミング聖は、天竜人という立場を捨て、
「人間として生きる。」
という趣旨の元、妻、ドフィ、ドフィの弟ロシナンテを連れ、家族総出で下界へ降ります。

他の天竜人からの計らいにより、世界政府非加盟国へと連れてこられたドフラミンゴ一族でしたが、それなりに宝飾類も持った上で天竜人の地位を手離すに至っていたので、上手くやれば普通に生き長らえたんじゃないかと思うんですよね。

ここで私が気になるのが、アニメでは
「私たちは天竜人でした。ですが、人間です。」
という趣旨の話を自ら周りの島民に話し、そこから迫害を受ける流れへと発展してしまう点です。

「人間として生きる。」
と、宣言して下界に降りた割には、"天竜人だった過去"を全く捨ててない辺りに、
『この人がやってることって中途半端過ぎない?』
と、私は感じるんです。

しかも、どんどん追い詰められていくにも関わらず、他の島(国)へ逃げることもせず、
「人間として生きる。」
と言ってた割に、自分の力で何とか働いて、せめて家族はある程度の食べ物を食べさせてあげようとか、妻の医療費だけでも何とか稼ごうとか、自力で頑張ろうと一切してないんですよね。

それどころか、天竜人の元に
「せめて家族だけでも助けてくれないか?」
と、泣きついている辺りに、ホーミング聖の思い描いた
[人間として生きる]
って何だったんだろうな?
って、かなり気になるんです。多分答えは出てこないとは思うんですけどね。



●ドフラミンゴ●

妻(ドフィたちからしたら母親)は、劣悪な環境下で病死、その後父、ドフィ、ロシナンテは更に酷い迫害を受け、それでも尚状況が良くなる兆しが1つも見えない中、ドフィはトレーボルたちと出会い、拳銃を手に入れます。

ここで、
『父を殺して、首を天竜人たちに差し出せば、天竜人として戻れる。』
と考え、止めてくれと泣き叫ぶロシナンテの目の前で父親を殺害するんですよね。

このとき、ホーミング聖は2人の息子に対して
「私が父親でごめんな。」
と言い残しているのですが、この言葉を普通に捉えれば、
「こんな不幸に陥れてしまった不甲斐ない父でごめんな。」
という意図なのでしょうけど、私には妙に
「天竜人の血筋に産んでしまってごめんな。」
と伝えているような気がしてならないんですよね。

だからと言ってストーリーの本筋に何ら関係無いと言えば関係無いのですが、やっぱりホーミング聖は天竜人の地位を捨ててまで、
[何を目指したかったのか?]
という部分が私にはとても引っ掛かるんですよ。



このとき、ロシナンテ(や私たち読者)の視点から見れば、ドフィの行動って鬼畜の所業でしかないように見えます。

が、もしかしたらドフィ的には
『母が死んだ上に弟まで死なせる訳にもいかない、じゃあ起死回生のためには、父の首を差し出すのが最善策なんじゃないか?!』
って、考えに至った可能性もあると思うんですよね。

ドフィ自身もですが、実は弟のことを守りたかったからこその、父親殺害だった可能性が結構あるな、と。当然、そういう真意は描かれてないし、ロシナンテもそんな風には微塵も考えなかったでしょう。



●ロシナンテ●

ロシナンテは、目の前で兄が父親を殺すという最悪の状況を体験した後に、海軍のセンゴクに拾われ、ドフィの全く知らないところで海兵として育っていきます。

およそ10年の月日の後、海軍からのスパイとして、ドンキホーテ海賊団の団員の1人に加わるのです。

ロシナンテは、兄のことを悪魔のように思っている側面も非常に強く、また、ドフィたちファミリーの元に不幸な子供たちが寄り付かないよう、色々と手を尽くします。

当然、いつどこにドンキホーテ海賊団が向かうかなどの情報も海軍側に流していたため、ドフィたちファミリーはうっすらと
『情報漏れてないか?』
という懸念も生まれていました。

そんな中、幼い頃のトラファルガー・ローがファミリーの一員に加わるんですね。



●トラファルガー・ロー●

ローが生まれ育った国は、理不尽な形で周りの近隣諸国と戦争となり、国民は恐らく皆殺しという残酷な状況を体験します。

この体験からかろうじて生き残り、逃げ延びたローは、死に至る持病を抱えたまま、自暴自棄のような状態でドフィたちファミリーの前に現れ
「何もかも全てを壊したいんだ!」
と、荒くれ者の仲間に入れてくれるよう訴える訳ですね。

そこで、自分と似たものを感じ取ったドフィはローに対して
『将来自分の右腕になる!』
と直感し、ローを受け入れます。



ところが、ここでロシナンテ(以下コラさん)としては、
『危険人物である兄からローを引き離したい!何とかローを救ってあげたい!』
と考え、ローをしばらくドフィたちファミリーから遠ざけ、治療の旅へと出向きます。

その旅の間に、ローとコラさんの絆は深まっていくのですが、コラさん自身もドンキホーテファミリーから離れることで、海軍側へドンキホーテ海賊団の情報は一切流れなくなります。

つまり、ドフィ(ファミリー)側からすれば、
『コラソン(ロシナンテでありコラさん)がまさかスパイ…?』
という懸念も強めていくことになるんですね。



●オペオペの実●

ある日、とある島にてオペオペの実の取引が行われることとなります。

ドフィが実を手に入れ、弟であるコラソンに食べさせるつもりをしていました。

しかしコラさんは、その取引が行われる前に実を奪い、ローに食べさせてしまいます。

この経緯により、ローはオペオペの実の能力を手に入れ、持病を治し生き長らえる運命を辿ることとなるんですね。



●ストーリーの流れ●

コラさんとローはそのまま2人で逃げるつもりが、コラさんは怪我を負ってしまう上に、実の取引の情報を海軍側にリークしていたことから海軍が現れるわ、ドンキホーテファミリーも現れるわ……

最終的に、コラさんがスパイだったこと、オペオペの実をローに食べさせて逃がしたこと(このとき、実際はまだローは隠れてるだけなのですが、逃がせたことになっている)、全てがドフィにバレてしまうのです。

そして対峙するドフィは、コラさんに銃を向けます。

ここで、コラさんもドフィに銃を向けるのですが、コラさんはドフィを撃てませんでした。

そのまま、ドフィに撃たれたコラさんは最終的にその島で息絶えて、ローだけが何とか逃げ延びることとなります。



●心情●

漫画的には、コラさんの愛情によって改心(?)したローは、ドンキホーテファミリーから離れることを選び、且つ隠れながら、恩人であるコラさんがドフィに殺される現場を近くで聞いていたことで、
『かつて、コラさんが殺せなかったドフィを殺す、ドンキホーテファミリーを潰す!』
といった、コラさんの敵討ち&野望遂行の誓いを抱いたまま成長し、ドレスローザ編へと繋がるストーリーを辿ります。



が、私の感覚的には、コラさんがドフィに銃口を向けた瞬間、
『兄は、かつて父を殺したとき、もしかして自分を守ろうと考えてくれていた側面もあったんじゃ…?』
って、気付いてしまったんじゃないかと思うんです。

だからと言ってドフィの全てを擁護もできないし、ローをドフィから遠ざけたい気持ちは変わらないのですが、ドフィの歪んだ(?)偏った(?)愛情の片鱗を感じて引き金が引けなかったんじゃないかな?って。

当然、ローはそんな背景も事情も知りませんので、漫画に描かれてる通りの心情のまま進んでいく訳ですが、案外コラさん本人はドフィに対するわだかまりが最期の最後で少し解けたっていうのが実際のところなのではないでしょうか。



ドフィの視点から見れば、ドンキホーテファミリーを危険に晒す人物は消すべきなのは当然と言えば当然なんですよね。

だから、ドフィはコラさんに対して
「また俺の手で家族を殺させないでくれよ。」
という言葉も出てくるし、コラさんはコラさんで
「俺は海兵だ。(お前の家族じゃないんだ。)」
っていう流れのセリフに繋がるのか、と、この解釈が妙にしっくりくるんですよね。



●ベラミーとの絡み●

この前書いた記事の中で
[ベラミーは、中身がスカスカだったからルフィに相手されなかった。]
っていう内容を書きましたが、そのペラミー時代にドフィに出会ったベラミーは
「裕福な町は退屈、俺らは一味違う海賊なんだ。」
と、宣言していました。

その発言に対し、ドフィからすればかつて
「人間として生きるんだ。」
と、天竜人の地位を捨て、下界に降りた癖に人間として生きていなかった父親の姿がちらつく訳で、そりゃあ腹も立つでしょう。

ですが、条件を付けて、ベラミーにシンボルを貸してあげてる辺り、
「そう言うからには、やってみな?」
ってチャンスをあげてるんだから、何か不器用過ぎる男の優しさが見え隠れしますよね。



●ホーミング聖とベラミー●

彼らの共通点って、
「"人間"として生きる。」
「"海賊"として生きる。」
形だけに囚われて、具体的にどんな風に生きることが"人間として生きること"なのか"海賊として生きること"なのか解像度が低かった点でしょうね。

もしくは、ビジョンはあったけどしっかり体現できてなかった…という可能性もあります。

いずれにせよ、
『人間になれば、何かが変わる。』
『海賊になれば、何かが変わる。』
って、夢に生きてたんでしょうね。

ですが、ドフィは
「現実見て地に足着けて生きろや!」
って、主張なんじゃないでしょうか。不器用過ぎて全く伝わらない上に、世間からのイメージにより、ドフラミンゴという男の、悪魔のような男としてのフィルターに厚みが増すことで、暗黒世界に生きる堕天使モードに見えてるのかもしれませんが、ドフィは結構まともな感性の持ち主な気がします。



●ドフィとファミリー●

トレーボルをはじめとしたドンキホーテファミリーがみんなドフィに対して夢を見ている姿を目の当たりにして、
『そうか…人間は夢を見ることでしか不幸な現実との折り合いが付けられないのか…。』
の、ような、かつての父が何故天竜人の地位を捨てたがったのかという真意を少し理解した側面もあったんじゃないかって気もするんですよね。

ホーミング聖(父親)の弱さを垣間見た部分もあっただろうし、ファミリーみんなの弱さに対しても
『俺が受け止めてやらないといけないのか?』
って思った節もあったんかな?って。



「俺のために命をかけられるように育てなきゃな。」
っていうセリフは、
「俺のために死ねる人間に洗脳しなきゃな。」
っていう意味じゃなくて
「俺に夢を見て人生賭けるなら本気で生きられる人間になって貰わなきゃな。」
っていう意図の可能性も結構ありますよね。

ドフィは不器用過ぎる&世間のイメージのせいで、その愛情がまっっったく誰にも通じないんですけどね!可哀想に。



●ドフィの思想●

『そうか…人間は夢を見ることでしか不幸な現実への折り合いが付けられないのか…。』
っていう部分を感じ取ったんだとしたら、
『だったら、創られた(夢の中の)世界で飼ってやれば、不幸を感じなくて済むよな。』
っていう方向性で、ドレスローザっていう一国を支配するに至ったのかもしれないんですよね。

結局、ドフィの複雑な愛情から始まった支配だってことなんじゃないでしょうか。



ルフィたちみたいに、辛くて悲しい過去を経験しながらも、
「その経験は経験として受け止めてそれでも未来を信じて突き進むんだ!」
って自分の夢に命賭けて本気で生きていける人間がどれ程いるのか。

世の中、
「辛い、苦しい、きっと○○にさえなれば人生が変わるんだ…。」
って幻想にしがみついてしか生きられない弱い人間の方が多いのであれば、
「俺の掌の上で転がってれば何も考えなくて(悩まなくて、苦しまなくて)済むだろ?」
っていう話なのかなって。



●世界をぶっ壊す●

元天竜人だった父ですら夢にすがらなければ生きられなかった、多くの下界の人間も心の拠り所を追い求める、そんな世界のどこに幸せがある?

こういう気持ちになると、世界の全てをぶっ壊したくなる気持ち、分からなくもなくないですか?

だからドフィとしては、海軍大将藤虎も言ってたように
「壊してみないと(壊した先が光か闇か)分からない。」
ってスタンスなんじゃないかと思います。ドフィのキャラ的に物凄くネガティブに聞こえるけど、
「壊さなきゃ(何かを変えなきゃ)光だって得られないだろ!」
って気持ちは含んでると思うんですよね。

そして皮肉にも、
「壊してみないと分からない。」
ってことでシュガーの能力解除による、それまでに築き上げたドレスローザを壊されたっていう…。

しょうみ、深読みし過ぎかもしれませんが、この解釈が一番、ドフラミンゴの言ってる言葉を理解できる気がします。

残念ながら、ドフィの周りにドフィの考え方に完全な理解を示しているキャラが1人もいないことから、ただの支配欲求の塊寂しがりムーヴみたいにしか見えないんですけど、多分ドフィの考え方はある種の平和主義でもあるんだと思います。

真実のほどはどうか知りませんが、現実世界で一部囁かれるディープステートの考え方に近しい思想なのでしょう。



ワンピ世界の中では
「自分たち個人個人の意思の元、貧しくとも平和に生きることこそが幸せだぁ!リク王様万歳!」
って国民が気付く話に落ち着いていますが、リアルを追及していくと、
「何も知らない、分からないまま、ドンキホーテ一族の籠の中で裕福な生活を送っていたかった…。」
っていう人間の数も少なくないのが現実世界の人間像なんじゃないかと考えている私は…ドフィ以上に悪夢の中に生きていますかね?



ルフィやローのように、感情で動いてしまいながらも望みの結果を得られる人間なんて、一握りでしかない。だったら、下手に感情で動かずに俺が与える幸せで手打っとけよ。

こんな感じの考え方をドフィがしていたとしたら、色々とドフィの言動が腑に落ちてくるんです。

弱い人間ばかりを見続けると、(精神的に)強い人間(ルフィやローみたいなタイプ)の思い描く理想って、弱者にとっては残酷な世界であるっていう風に映るというのも、妙に納得してしまうんですよね。

くどいですが、尾田先生がそういうことを描きたかったのかどうかまでは私には分かりませんけどね!

あくまで解釈の1つとして…って話です。



『どうせ世の中弱い人間の方が多いんだ!』
って思い込んでる人間からしたら、(精神的)弱者を守ってあげる籠は必要であって、弱者に寄り添えない強者は黙っていろ、っていう主張も一理あると私は思います。

意外と(?)私も自分にとって条件に不都合を感じなければ、ドフィみたいなタイプに飼われるのも悪くないんじゃないかって考える側なんですよね。

多分飼われてる内に結局発狂する予感も強いですけど笑

それでも私にはドフィが主張する平和の形を完全否定はできません。



ドフィ的には、ローも弱い側の人間だと思ってたんじゃないでしょうか。

「恩人の敵を討つ!」
っていう、実現できもしない夢幻想に囚われて、地に足着けて生きられてないように、ドフィには見えていたのかなぁ、と感じます。

"本気で""確実に"ドフィを仕留めることを望み、実行するのであれば、ドフィ本人が言ってたように、カイドウとぶつけることに徹するのが正解ルートであって、途中までそのルートを辿っていたにも拘わらず、ローが
『俺の手で始末してやる…!』
っていう方向性に変わってしまうのは、"本気で""確実に"からは外れるルートなので、意志薄弱に映ってしまうのも、凄くわかるんですよね。

実際、ドレスローザ編時点でのローは
コラさんが実現したかったことを…。』
って、自分の意思ではない意思に乗っかって動いてる部分が大きいですからね。だからドフィに勝てなかった。

一方の対ルフィ戦においては、
ドフィの意思VSルフィの意思
シンプルにお互いの正義のぶつかり合いをしてルフィの正義が勝ったということなんです。

●ドフィとおつる●

ドフィが負けた後インペルダウンへと護送される際、ドフィはおつるに対して
「あのまま俺に操られていれば良かったんだ。」
と、
「俺は俺の正義のために一生懸命だったんだ!」
という趣旨に捉えられなくもない、弱音、甘えをぶつけるんです。

それに対しておつるは

「情けない話をするんじゃないよ。この世に「もしもあの時…」なんて酔狂な世界は存在しない。この結果だけが"現実"さ。お前は負けたんだ。」


と、ドフィの抱く正義観そっくりそのままの返しをします。



ドフィのおつるへの甘えに対して、ドフィがこれまで色んな人に与えてきた(歪んだ?偏った?)誰にも伝わってない愛情の形でズバッと返される訳ですよ。

これ、すっごい綺麗な幕引きだと思いませんか?

ここでキッパリ、ドフィの登場終了してて良かったんじゃね?
と、思う私の意見は置いておいて……

多分、このときにドフィも、これまでの自分のやり方に対して何かしら思うところはあっただろうと思えて仕方ないんですよね。



●理解●

この流れで解釈して、私は
『確かに、同調は必ずしも理解とは限らないし、理解は必ずしも承認という形で返ってくるとも限らないのは世の常かもな!』
って、物凄い雷に撃たれました。深ーい深ーい腑の底にfall inです。



この前からベラミーとドフィ周りのあれこれについて気になることが多過ぎてあれこれ調べていたら、
「ベラミーって、「憧れは理解から最も遠い感情」を地でやってるよね。」
っていう意見を見付けて、その流れで、
『あぁそうか!私は色々な考え方に理解してしまうから(同調するとは限らないけど)憧れの存在がいないのか!』
って、これもこれで物凄く雷に撃たれたんですよ。

そんなこんなで、全く訳の分からないちんぷんかんぷんだった、ベラミーとドフィの関係性について、やっと
『だからこうなるのね!』
って、飲み込めたんです。

それはそれは感激でして、ついつい熱く語ってしまっておる訳です。



じゃあ何でルフィが勝ったのかと考えたときに、
『そりゃあ主人公が勝たなきゃ話進まねぇよ。』
みたいなナレ(knowledge)的話を度外視した上で進めると、多分ドフィは
『俺の愛情(正義観)は誰にも理解されねぇ。』
っていう孤独感をどっかに抱えてたんだと思うんです。

一方のルフィは
「俺のことを誰がどう言おうと構わねぇ(関係ねぇ)。」
ってスタイルから、誰がルフィを理解しようとしまいと関係ないスタイルになるので、
「俺は俺がやりたいようにやるだけだ!」
っていう、自分が掲げる正義への気持ちの強度が勝ったっていう話なんだと思うんです。

そんなんさぁ………

最近の私に刺さり過ぎんねん!!!


何度も何度もくどいですが、尾田先生がそこまでの意図を込めて描いたかは私には分かりません。多分、解釈は色々可能なんですよ。

その上で、今回の解釈を経て私はまた心の中のわだかまりを色々と解消できた部分が多かったんです。


私はよく書いてきたように、
・自分は理解されない
・他人から理解されなきゃいけない!………のか?

って、結構深い悩みを抱えながら生きてた側面があるんですよ。

それを今回の気付きによって、
『なるほど!他人が私を理解するかどうかなんて、気にしなくて良いんだ!!!』
って、目の前にあった霧が晴れ間を見せたんです。

『他人からどう見られようと関係ない!』
という感覚とも少し違う、
『他人が自分に対してどう考えているのか、なんて、一切考えなくて良いんだ!』
って深く納得できた感じです。



たかだか漫画(アニメ)の話…なのですが、様々な漫画(アニメ)において、主人公を追い抜いて人気投票1位になるキャラって沢山いるらしいんですよ。

っていう中で、ONE PIECEに関しては主人公のルフィがずっと人気投票1位を獲ってるらしく、これって統計学的に
「ルフィのスタンスを見習うのが正解◎」
って表してるってことでもあると思うんです。

ルフィの真似をして生きる…んじゃなくて、ルフィのスタンスを見習って、自分の想いを貫いて生きるっていう話です。

それで、ドフィみたいに、賢ぶった上で、他人は自分のことをどう認識するのか…みたいなまどろっこしいこと考えずに、シンプルに、ドストレートに自分の正義に忠実に生きればそれだけで良いんだろうなって、腑に落とせました。

ほんでさぁ、ベラミーって、多分賢くないだよ。賢くないけど、真っ直ぐなヤツなんだよ、きっと。

『人生つまらねぇな。』って思えば、
『じゃあ海賊やれば楽しいんじゃねぇか?!』って海賊になるし、憧れの人に
「負けないなら名前貸すぞ。」って言われれば、負けないように頑張るし、憧れのドフラミンゴさんへの理解は示せなかったけど、馬鹿が馬鹿なりにできる忠義の尽くし方はしたし、多分ドフィが自分の想いを素直に語ってたら、理解はできずとも一番真っ直ぐに受け止めてくれたのはベラミーだぞ、きっと!って、思えてほんと切ない。

ドフィさぁ…大人だし賢いんだからベラミー許してやってくれよ、認めてやってくれよ、って思ってしまうよね。とは言え、
『俺のこと何も分かってねぇ癖して憧ればっか押し付けてくんなよ。』
みたいな気持ちも想像できてしまって、私は1人勝手に胸が痛いです。



下手しぃ、尾田先生自身も
『ドフィならこう言うだろうな。』
『ベラミーならこう言うだろうな。』
『ルフィならこう言うだろうな。』
的な"感覚"で描いてる面も大きいと思うけど、私は、ドフィの孤独を埋めれるのって、ベラミーみたいな馬鹿だけど真っ直ぐな人だと思うから、何か良い感じに救ってあげて欲しいなって思いました。

ドフィーーー!幸あれ!



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