【手紙】誕生日おめでとうございます

昨日は先生、あなたのお誕生日でしたね。
地球に生まれてたくさんのものを手にして、
またそれを私たちにたくさんお裾分けしてくだすった。
その背中は今後、さらに衰えることを知らずに私たちの中にずっと座っておられるでしょうね。

そちらの生活には、もう慣れましたか？
私はそちらの景色などはもう忘れてしまって30年以上になります。きっとこの東京に負けず劣らず素晴らしいことなんでしょうね。
そちらに、毎日私を想ってくれている祖父と弟がいるかと思います。もう随分一緒に生活をしているかとおもいますので、もし困りごとなどありましたら訪ねてください。
きっと、私の祖父や弟は私よりしっかりしていますゆえ、的確に解決できるかと思います、ふふ。

うちの近くに咲いた彼岸花が赤白と、とっても綺麗で、すぐにお手紙をと思っていましたがなかなか書けずすみません。
彼岸花が赤と白、なんて、ちょっと皮肉じゃあありませんか。まるで少し昔の舞台にありそうだなと思って、先生であるおじいちゃん、あなたを想ったわけなんです。
先生やおじいちゃんと呼ぶのは好まないでしょうけれど、今日ばかりは許してくださいね。

なんたって今日は、あなたと舞台に立った、あの「銀河鉄道の夜」を見に行くんですから！
今日はそちらからお目見えになるのでしょうか？
楽しみにしております。
ではまた舞台でお会いしましょう◎