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【読書リハビリ7月】本を読めない23歳の読書記録「正欲」

ずっと読んでみたかった本、いつもと違う本屋に行ってみたら、一冊だけ文庫本が残っていました。なんてラッキーなんだ自分。

本だけでなく、ドラマでも平和ボケ(ハッピーエンドのみ、自分で意見を持たずにただ見るだけ)している私にとって、この本を読むのは難易度が高すぎた。
物語の途中でふと裏表紙のあらすじを読んだとき、「え!?人死ぬの??むりむりここで読むのやめとこ…」と思いましたが、もうその時には続きが気になってしょうがなかった。
(なんで買う前にあらすじを読まないのか、そしてなぜ途中で読むのか、、、)

本から入る朝井リョウは恐らく初めて(桐島と何者は映画で観たことがある)。
登場人物ほど大げさに世の中の価値観を捉えていないとはいえど、自分が知っている価値観でしか物ごとを測りきれないんだな。自分が想像できないものは、勝手に自分が納得できるように事実をすり替えてしまっているんだな。自分が正しい側だと思うのって傲慢だったな。が読んだ感想です。
自分は自分を構成する全部の項目において多数派にいるわけじゃないけど、多数派にいることに結局は安心しているんだな。とも思いました。

この本を読んでいる途中で、「多様性」について自分の意見を深くできそうと思いましたが、一冊読み終わるまでに、いや、読み終わっても考えがまとまりません。
「多様性」に囚われすぎて、そうじゃない人やその考えを全肯定できない人のことを受け入れられる人が目立ってきている気がします。特にSNS。というか自分にもその傾向がありそうです。
自分には理解しがたいことなんて山ほどあるし、年齢を重ねるほど増えてきてビビっているけど、認めたり受け入れたりはできなくても、「そこにある(いる)。」だけで留めておけばいいんだよな、それがみんなできたらいいなと思いました。

この前聴いた虫ころラジオで、「性的感情を抱く相手が成人女性なら良しとされ、小学生を好きならロリコンと非難される。こういう人は欲を世の中から制限されるの、可哀そうじゃね?」みたいな質問がありました。うろ覚え御免。
虫さんが、そういう人たちを理解できないけど、「きもっ」って声に出さないようにしたいよね。思うのは自由だけど、それを口に出さないようにするのが大人みたいなことを言っていました。うろ覚え御免2。

あ~~なんでも思ったことをすぐ口に出すうちの社長、ガキだ~~と思うのと同時に、この本の登場人物たちを思い出しました。
少し話が逸れたけど、虫さんのこの言葉はニュアンスだけでもきちんと覚えておきたい。

最後に、
でもさやっぱりさ、登場人物全員(検事を除く)、自分と環境のことあんまりにも卑屈に捉えすぎじゃない?病むよ??

あと1年半くらいしたらもう一度読み返します、きっと。
映画も観てこの話の理解を深めたい。


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