病とパルプ

無反応=つまらない。 そう思ってしまう病気に時々罹患する。
なにかネタを考えようとするたび、どこかを捻りたくなってしまう。 そういう病気にも罹患する。
努力しなけりゃブワーッと読み手が来ないのにまず『ブワーッと』を求めてしまう。 この病気にもよく罹る。

もうたくさんだ。そう思うのに、それでも罹患するのは。きっと自分で自分の文章に自信がないからなのだろう。どこがウケたのか分かっていないからなのだろう。だから、話数を重ねるたびに……。

やめよう。こんな愚痴を残すぐらいなら。バカなパルプ小説でも書く方がまだいい。書きかけのパルプの冒頭だけでも置いていこう。



おれはタカシ。数年前、学校帰りにいきなり異世界メキシコに召喚され、かってに勇者にされてしまった。仕方ないのでおれは信頼できる勇敢な戦士サボタイ、とにかく強くて振る舞いもすごい拳闘士のバーフバリ、魔法も使える僧侶のセイメーとともにはるか南、魔王城へおもむき、世界を救ってやった。

「おのれタカシ。だがいつか我は復活する。その時こそメキシコはただの砂漠となるのだ」
だが魔王は強く、封印しかできなかった。このままではいつか魔王は復活するし、魔王をあがめる連中も多くのこっている。そこでおれは考えに考え、こうすることにした。

「特典でおれを七日に一回だけこっちに呼んでくれ。おまえたちを魔王に対抗できるようにしてやる。後民からのうったえを一つだけ聞いてやる」
「ありがたや、ありがたや」
この世界のれんちゅうは魔王とは戦えないぐらいにこしぬけだが、勇者には素直だ。だからおれはもう少しだけ戦ってやることにした。


今日はもう。ここらでよか

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