1/14 3X歳、未成年【私情】
成人の日。新成人と法律で規定された存在が、旧交を温めつつ、最後の悪ふざけと言わんばかりに暴れたりする。そんな日。
と、ひねくれた見方をするのにも理由はあったりする。十数年前、俺は成人式を放棄したからだ。些細な用事を口実にして行かなかったともいう。
そういうところが現実世界における友人やツテの少なさの原因ではあるのだが、正直今更会っても面倒が勝るレベルなのがとてもつらい。
世間一般のいう『真っ当』から外れた存在のくせに、なにかを成したわけでもない。そりゃ、成さねばならぬという訳でもないのだけど。
現状を聞かれる。真っ当ではないから話したくない。面倒だし、その後についてくるものまで予想できる。少なくともそういう人生だった。
そうして結局、孤独を選ぶ。ああ、分かってる。分かってるさ。どこかで開かないと死ぬだけなんだと。
でも人との関係が死ぬほど面倒で。休日の行動だの空き時間でなにしてるのだの聞かれたくない。ネットとか読書とか執筆だし、基本。
この人嫌い的要素こそが、俺の可能性を狭めているとは思う。思うけど……。
2X年間人に振り回されてきた痛みは、早々捨てられないのであった。
まあ、大人になれない人間の、悲しい一文と思ってくだされば結構です。
新成人の皆様におかれましては、ぜひともこんな大人にならないよう精進してください。
おわれ
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