エスケープ

サムライ・エスケープ⑦

※再編集終了しました。下書き戻しの機能が、切実にほしい……!


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 トガノを装甲ごと持ち上げ、勝利を確信した瞬間。
 横殴りの衝撃波をおれは食らった。なにが起きたかも、分からなかった。
 火の中に落ちる。熱い。焼けていく。
 待ってくれ、おれはまだ終わっちゃ……。

「終わっちゃいない!」

 叫びと共に、身を起こす。

「えっ……」

 そこは、見知らぬ小屋だった。
 見回せば、イロリで火が焚かれていた。木が爆ぜる音がする。
 ゴツくて太い棒が立てかけられていた。棍棒だろうか?
 ここはどこだ。捕まったのか。それとも。

「目ェ覚ましたかい」

 太い声が耳を叩き、いよいよおれは見るまいとしていたものと対峙する。
 デカくて臭い。髪は野放図に伸びていて、身体には毛皮を巻いている。

「サンズの川……ではないんだな」
「その通りよ」

 あぐらをかいているソイツは、椀をあおった。このにおい、サケか。

「サンズではないが、似たようなものかもしれん。俺は、この山に棲む、オニだからな」

→次回


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#繋がっても繋がらなくてもいいから俺の創作を見てくれ
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