『気持ちいい』に関する極めて初歩の思考

さあ始めよう 声高らかに
さあ終わらせよう 声軽やかに

言葉の対比や、読んだ時のリズム感がしっくり来る文が好きで。自分で書く時も使うことがあります。だって気持ちがいいですもん。

『気持ちがいい』。『気持ちいい』。
人生においてこれが大切な感覚だと気付くまで、大体二十数年かかってしまいました。無論、周りにはたいてい人が居ますので、自分推しだけで成り立っていいものではないのですけど。
『自分が気持ちよくない方向』へ自分から嵌って行くのは悪手であることにも気付いていなかった。

世界に生き方がたくさんあるように。『気持ちの良さ』という感覚もたくさんあると思う。
褒められる。
たくさん食べる。
数字が出る。
何かを仕上げる。
草原を駆ける。
海風に吹かれる。
森に佇む。
仕事をこなす。
上司に叱られる。
パートナーに会う。
友人に会う。
タバコを吸う。
酒に溺れる。
他人を中傷する。
……。

それが道徳上どうであれ、本人が気持ちいいと思っているものは。正直言ってやめにくいように思える。
気持ちいいとは、人間が抱く原始的な快感。モヤモヤがスッキリするのに、それを「やめろ」と言われたらば。当然誰だって反発する。私だってする。もしくは内心で舌を出しつつその場をやり過ごす。貴方がどう思うか、私は知りようがない。悪癖にも自分の中ではメリットがある。そういうことだ。

当然、私にも気持ちいいことはたくさんある。毎日の投稿が続いているのもそうだ。言葉を紡ぐこと、ネタを出すこと、ダッシュボードに書かれたPV数が徐々に積み上がっていくこと。それらが気持ち良くて、止まりたくないし止めたくないのだ。

積み上がる数は相対的でなく、絶対的な評価だ。全てにおいて正しいとは言えずとも、積み上げることそのものが正義となりうることはいくらでもある。
積み上げる数に思いを馳せて。更に歩みを進めたいと思う。

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