“とんがったアイデア・技術に出会える”スタートアップの祭典
スタートアップの祭典「TOCKIN’ NAGOYA(トッキンナゴヤ)」が2月29日(木)、3月1日(金)に名古屋・栄のナディアパークで開催されました。
スタートアップ支援拠点「STATION Ai」の開業を今秋に控え、地域のスタートアップの活性化と、参加者同士の交流を通じた新たなビジネスの創出を目的に、名古屋市や愛知県、中部経済連合会、名古屋大学などで構成する「Aichi-Nagoya Startup Ecosystem Consortium」が主催。トークセッションや交流会など20以上のプログラムが実施され、事業会社で新規事業に携わっている方や投資家、学生、自治体や大学関係者などで賑わいました。
オープニングイベントには、後払い決済サービス「Paidy(ペイディ)」の杉江陸社長が登壇。「会社を成長させるためにはあらゆる視点が必要。そのために自分とは全く違うタイプの人材をリクルートしてきた。あとは何よりあきらめないことが大事」と持論を展開しながら、アメリカの決済大手に3,000億円で買収されるほどのユニコーン企業に成長した秘訣を語り、学生や若手起業家にエールを送りました。
名大など東海地方の大学が連携する起業家育成プロジェクト「Tongali(トンガリ)」のイベントでは、学生チームがビジネスプランを発表。「日本の果物を世界中に届ける!」「メタバースでeスポーツ観戦!」「外来生物を食べて駆除!」などなど、学生発想のアイデアが披露されました。
昨年起業した岐阜大学の杉本稜太さんは「農作物の生産、物流、販売までを一貫して行うサービス」を紹介。杉本さんは「まずは岐阜県の名産の富有柿をブランド化し、海外に広めていきたい」と、力強く語りました。
中には高校生チームの姿もあり、「外来生物(ブラックバス、ウシガエルなど)を駆除するのではなく、食べることで壊れてしまった生態環境を取り戻す」というアイデアを発表。ジェスチャーを交えながら、エネルギッシュにプレゼンする様子に会場全体が引き込まれていました。
Tongaliの運営に携わる、名大スタートアップ推進室の矢野貴大さんは「スタートアップと事業会社の“出会いの場”としてだけでなく、学生を含め参加者全員が未知の技術・知識を知る “学びの場”としても機能していきたい」と、本イベントの意義について語りました。
この地域でのスタートアップ熱がさらに加速していくことを予感させる2日間となりました。
TOCKIN’ NAGOYA ホームページ
https://tockin-nagoya2024.tongali.net/
Tongali ホームページ
https://tongali.net/