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【名大ニュース】ノーベル化学賞受賞者が個人化医療の時代に向けて提言

名古屋大学高等研究院は1月27日、イスラエルの生化学者でノーベル賞受賞者のAaron Ciechanover(アーロン・チカノーバー)教授をゲストに迎え、「新薬開発の新しいカタチ」をテーマとした公開レクチャーを開催し、約600人が来場しました。
チカノーバー教授による講演や、同教授と高校生、名大生による対談などを通じ、今後の医療で注目される「オーダーメイド(個人化)医療」における“対話”の重要性を提唱しました。

講演するチカノーバー教授(テクニオン-イスラエル工科大学医学部、ラパポート医学研究所)

チカノーバー教授は「ユビキチンを介してタンパク質が分解されるしくみの発見」により、2004年にノーベル化学賞を受賞しました。この成果は生命現象の理解から創薬まで幅広い分野に貢献しています。

講演では薬剤開発の歴史を紐解き、現代がゲノムなどの個性に基づく個人化医療の時代に入っていると説明。科学技術の発展が急速に進む中、それをとりまく倫理や経済の課題もふくめて対話することの重要性を強調しました。

聴衆の質問に答えるチカノーバー教授(中央)と野依博士(中央左)

同じくノーベル化学賞受賞者の野依良治博士(名古屋大学特別教授)と登壇した後半のセッションでは、基礎研究の意義やキャリア開発など様々なトピックについて高校生や大学院生らと対談しました。

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