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七大戦・冬季競技が開幕!最初の種目は“氷上の格闘技”アイスホッケー

学生が主体となって運営する「全国七大学総合体育大会(以下、七大戦)」。来年度は名古屋大学が主管校となりますが、来夏の本格開催に先駆けて、冬季種目の「アイスホッケー」が12月7日より開幕します。

“氷上の格闘技”アイスホッケーの魅力

スティックを使って円盤型のパックを敵チームのゴールに入れた得点を競う、アイスホッケー。北米ではアメリカンフットボール、バスケットボール、野球と並ぶ「4大プロスポーツ」のひとつとされるなど、欧米で高い人気を誇ります。
1チーム6人で、ゴールキーパー1人、ディフェンス2人、フォワード3人というのが基本フォーメーション。攻守の切り替えがスピーディーで、常に全速力でパックを追いかけるため体力の消耗が激しく、1分程度で次々と選手交代をしながら試合が進みます。選手交代の回数制限がなく、レギュラー、補欠という考えはなくベンチメンバーを含めた総力戦になるのも特徴です。また、パックを保持しているプレーヤーにはボディコンタクトが認められており(女子は禁止)、その激しいプレーから“氷上の格闘技”とも呼ばれています。

スポーツとしては珍しくボディコンタクトが認められている。
そのためヘルメットやフェイスマスク、ショルダーパッドなどの防具を付けてプレーします

来年で創部70周年を迎える名大アイスホッケー部

中部エリア(愛知・岐阜・三重・静岡)でアイスホッケー部のある大学は、名大を含め6校だけ。名大アイスホッケー部は1954年に誕生し、来年で創部70周年を迎えます。現部員に経験者はおらず、全員が大学に入ってから始めたそう。入部してから当面は一人でスケーティングできるようになることが目標で、理学部3年の小笠原悠太さん(ポジション:ディフェンダー)は「入部当初は先輩の肩を借りたり、壁に手をついたり、普通に滑ることすらできなかったです(笑)」と振り返ります。

現メンバーは4年生7人、3年生2人、2年生2人、1年生3人、マネージャー6人の計20人。
半数以上は工学部で、理系の学生が大半を占めます

スケーティングしながらスティックでパックを扱えるようになり、試合に出場できるレベルになるまでには早くても2年程度はかかるそうで、部員全員が地道な努力を重ねてきました。
「ただリンクを滑るのと、アイスホッケーのプレーに必要なスケーティングはまったく違います。日々の練習や試合で経験を積みながら学ぶしかない」と語る小笠原さん。入部した理由は「高校時代に北米のプロリーグ“NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)”を映像で観てスピード感と激しさに魅力を感じていて、名大に入学したら偶然、部活がありました(笑)」と、迷わず入部を決めたそうです。

スケートの技術、スティックでパックを扱う技術、どちらもアイスホッケーには欠かせないスキル
リンクを離れれば、みんな仲良し。「部活に入ったことで年齢や学部を問わずたくさんの友人が
できた」と小笠原さん(写真左から2人目)。写真は合宿での様子

学業と部活動の両立に励むメンバー

「シャーッ!バシッ!ドーン――!!」スケートが氷上を滑る音、パックとスティックの激しい打撃音、選手が壁にぶち当たる鈍い音、そして選手たちの発する掛け声が鳴り響く、深夜のスケートリンク。
メンバーは名古屋市港区の「邦和みなとスポーツ&カルチャー」で週に2回、深夜24時から約2時間、練習を行っています。スケーティングやシュートなどの基礎メニューに始まり、3対3や5対5での攻撃パターンといった戦術練習などに取り組んでいます。
練習時間が深夜になるのは、夕方から夜はフィギュアスケートなどの別競技で多くの人が利用しているから。練習が終わる頃には電車は走っていないので、部員同士で車に乗り合わせて練習場へ通っています。小笠原さんは「帰宅が夜中の3時を過ぎることも。翌日1限から授業のときは朝起きるのがつらいです」と、学業との両立の大変さを語りました。

七大戦の会場にもなっている「邦和みなとスポーツ&カルチャー」のスケートリンク
名大アイスホッケー部 練習の様子

4年生にとって最後の大会となる「七大戦」

今回の七大戦での目標は5位以内。主将で工学部4年の青島宏海さん(ポジション:ディフェンダー)は「昨年は全敗して最下位でした。とても悔しい思いをしたので、今大会は最低でも2勝が目標です。4年生は七大戦が最後の大会で、気合入っています」と力強く答えました。

主将の青島さん(写真左)。来年以降はコーチとして、
また社会人チームなどでアイスホッケーを続けていきたいとのこと

チームを支える、本学OBの監督・コーチ

監督は本学の卒業生でアイスホッケー部OBでもある古本恭久さん(1978年経済学部卒)。1997年にコーチとなり、2004年から監督に就任して指導にあたっています。コーチ陣も皆OB(名大院生)で、現役メンバーとは年齢が近いこともあり、気軽に相談できる環境が整っています。
今年のチームについて「色々な学生がいるけど、やさしい子が多い。七大戦では思い切り戦ってほしい」と古本監督。「アイスホッケーは相手とぶつかり合うスポーツ。強い気持ちを持って闘わないと負けてしまいます。アイスホッケーを通して、力強く前向きに生き抜く力を身に付けてほしい」とエールを送ります。

今でも現役でプレーしている古本監督(写真右手前)。
監督もスケートシューズを履いてプレーしながら熱のこもった指導をしていました

名大アイスホッケー部の七大戦は下記日程で実施。一般の方も無料で観戦できるとのこと。名大主管となる今期の七大戦、スタートダッシュを切れるようアイスホッケー部の健闘を祈ります!

名古屋大学アイスホッケー部 「七大戦」試合日程
12月7日(木)22:15~ 対 京都大学
12月8日(金)24:10~ 対 東京大学
12月10日(日)18:25~ 対 東北大学
12月11日(月)22:15~ 対 九州大学
12月12日(火)22:15~ 対 北海道大学
12月13日(水)18:25~ 対 大阪大学
【試合会場】邦和みなとスポーツ&カルチャー(名古屋市港区港栄1-8-23)
※地下鉄名港線「港区役所」駅より徒歩3分

【追記】
七大戦 アイスホッケー・最終順位

1位 東京大学
2位 北海道大学
3位 東北大学
4位 京都大学
5位 大阪大学
6位 九州大学
7位 名古屋大学

主将、青島宏海さんの大会終了後コメント:
「まずは主管校として問題なく大会を終えてホッとしています。結果としては全敗で納得のいくものではありませんでした。来年以降も七大戦は続くので後輩には頑張ってもらいたいですし、私もできる限りサポートしていきたいです」

七大戦 アイスホッケーリーグ戦 大会パンフレット
https://drive.google.com/file/d/1RDhH40IP3wJ3nX_5SMtW3q1Yfa-aQx5q/view

七大戦 アイスホッケーリーグ戦 Instagramアカウント
(全試合インスタライブにて配信予定)

https://www.instagram.com/nanadaisen_icehockey/

名古屋大学アイスホッケー部 ホームページ
https://meidaiicehockey.wixsite.com/nagoya-univicehockey 

七大戦 ホームページ
http://www.7univ-nanadaisen.jp/
※本サイトは来年1月以降、随時更新予定

▼▽▼七大戦についての紹介記事はこちら▼▽▼

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