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【2/10 #日めくりクラシック音楽 】今日はオッフェンバック:オペレッタ《ホフマン物語》初演日(1881年)

こんにちは、名古屋クラシック音楽堂@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 では、1881年2月10日に初演日を迎えたフランスの作曲家ジャック・オッフェンバックオペレッタ《ホフマン物語》をご紹介します。

ジャック・オッフェンバックとは?

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ジャック・オッフェンバック(1819年6月20日 - 1880年10月5日)は、ドイツに生まれフランスで活躍(1860年に帰化)した作曲家、チェリストである。

オペレッタの原型を作り、オペレッタの父と言われ、音楽と喜劇との融合を果たした作曲家である。美しいメロディーを次々と生み出すことから、ロッシーニはオッフェンバックを“シャンゼリゼのモーツァルト”と評した。

1819年、ユダヤ系の音楽家の息子としてプロイセン王国のラインラント州ケルンに生まれ、幼少時はユダヤ教会の合唱指揮者である父から音楽の手ほどきを受けた。母にチェロとヴァイオリンの手ほどきを受け、チェロでは名手の域に達する。

1833年パリ音楽院に入るものの学習態度は極めて不真面目で、ヴァスランのチェロのクラスに一年しか在籍しなかった。

中退後、オペラ・コミックを演奏するオーケストラのチェロ奏者として、まずはアンビギュ・コミック座、続いてオペラ・コミック座(サル・ファヴァール)働くことになる。 この時期、オッフェンバックはフロマンタル・アレヴィに作曲を学ぶようになる。

本名ヤーコブ・エーベルストをフランス名ジャック・オッフェンバックに改めてパリの楽壇に登場。 1853年からオペレッタの作曲を始め、パリ万国博覧会の1855年にシャンゼリゼ通りに小規模な劇場を買い取り、それをブフ・パリジャン座と命名する。ここで小規模ではあったが、彼のオペレッタは成功し始める。

フランス第二帝政期の「娯楽の王」と呼ばれ、オペレッタは当時大変な人気だったが、その娯楽性ゆえに芸術性に低いと評価されることもある。

普仏戦争の敗戦後、第三共和政の時代に入ると、オッフェンバックは音楽によってフランスの道徳を低下させたと糾弾され、破産。

アメリカでの演奏旅行から帰国後、ロンドンで『マダム・ファヴァール(英語版)』(1878年)、パリでは『鼓手隊長の娘(英語版)』(1879年)が好評を得た。1878年の万国博覧会中にはライバルのエルヴェをオルフェ役に抜擢した『地獄のオルフェ』など初期の作品の再演が当たりを取った。

オッフェンバックがその典型を創始したオペレッタは,J.シュトラウス2世らによるウィーン・オペレッタの隆盛をうながし,イギリスを経て,やがてアメリカへ渡ってミュージカルの誕生へと大きく開花することになる。

『天国と地獄』 (1859) ,『うるわしのエレーヌ』 (64) などを発表。90曲以上のオペレッタを作曲したが、有名なオペラ『ホフマン物語』 (81) は未完で,死後に遺された楽譜を元にエルネスト・ギローによってオーケストレーションなどを補筆し完成された。

ジャック・オッフェンバック:オペレッタ《ホフマン物語》

オッフェンバックが作曲したプロローグとエピローグをもつ3幕のオペラ。

ドイツ・ロマン派の詩人E.T.A.ホフマンの小説から3つの物語を用いて脚色したジュール・バルビエとミシェル・カレの同名の戯曲に基づいて、ジュール・バルビエが台本を書いた

主人公の詩人ホフマンが、歌う人形のオランピア、瀕死の歌姫アントニア、ヴェネツィアの娼婦ジュリエッタと次々に恋に落ちるが何れも破綻する自身の失恋話を語り、最後には現在想いを寄せる歌姫ステラへの恋にも破れる内容。

この作品は作曲者の死により未完に終わったが,ギローErnest Guiraud(1837‐92)の補筆により完成され,1881年2月10日,パリのオペラ・コミック劇場で初演された。

ジャック・オッフェンバック:オペレッタ《ホフマン物語》聴きどころな有名アリア

生け垣に小鳥たちが(第1幕)

ローマの貧乏物理学者・発明家スパランツァーニが人形師コッペリウスに作らせた自動人形のオランピアが夜会で竪琴を奏でながら歌う。途中で力尽きるたびに、スパンランツァーニが慌ててゼンマイを巻くが、聞きほれているホフマンは気づかない。

・美しい夜、おお、恋の夜よ(第3幕冒頭)

主人公ホフマンの恋人でヴェネツィアの遊女のジュリエッタと、詩のミューズであるニクラウス(ホフマンの家来に変装している)が歌う。ヴェネツィアという場所ともども、その歌は誘惑的で不吉なトーンをかもしだし、ジュリエッタのキャラクターを表現する。同じメロディーが劇の後半に出てくる。

新国立劇場オペラ芸術監督大野和士のオペラ玉手箱 with Singers「ホフマン物語」解説動画

00:01​ 大野和士オペラ芸術監督よりご挨拶
01:34​ 大野和士のオペラ玉手箱 with Sungers「ホフマン物語」
10:19​ ホフマンのアリア《クラインザックの物語》
18:46​ オランピアのアリア《クマシデ並木の鳥たちから》
30:16​ ニクラウスのロマンス《見ろ、震える弓の下で》
37:30​ アントニアのロマンス《きじ鳩は逃げた》
42:18​ 二重唱《ああ、信じていました》

それでは、今日はこの辺で🎶

「#なごクラ」という東海4県のクラシック音楽演奏会をご紹介&徹底応援するプロジェクトを始めました。

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このプロジェクトは東海4県(愛知・岐阜・三重・静岡)で開催されるクラシック音楽の演奏会・コンサート・リサイタル・講演会などをひたすらご紹介するというもの。

「#なごクラ」プロジェクトの詳細は、note記事にまとめました。

まずは、名古屋クラシック音楽堂のTwitterにて、だいたい2週間~1カ月先のクラシック音楽演奏会の情報を、ハッシュタグ #なごクラ を付けてツイートしていきます。

2021年1月のクラシック音楽演奏会の情報は、#なごクラ
2021年2月のクラシック音楽演奏会の情報は、#なごクラ2
(※当初、月別に探せるようにと思って分けましたが、検索一覧性が悪いので、#なごクラ に一元化します。)

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